映画『OVER DRIVE』(6月1日公開)の公開初日舞台挨拶が1日に行われ、東出昌大、新田真剣佑、森川葵、北村匠海、町田啓太、羽住英一郎監督が登場した。

  • 左から町田啓太、森川葵、東出昌大、新田真剣佑、北村匠海、羽住英一郎監督。

    左から町田啓太、森川葵、東出昌大、新田真剣佑、北村匠海、羽住英一郎監督

同作は、公道を全開走行で駆け抜ける自動車競技「ラリー」を題材に、若者たちの熱い愛と絆を描いたオリジナル作品。誇りと絆との間で揺れ動くメカニック・檜山篤洋(東出昌大)と、その弟である天才ドライバー・檜山直純(新田真剣佑)の物語となる。『海猿』『MOZU』『暗殺教室』などで知られる羽住英一郎監督がメガホンを取った。

弟役の新田と「寝る前にもグータッチをしていた」というほど、熱い撮影の日々を送っていたという東出。その場で「グータッチ」を見せて欲しいと言われ、新田と手順を確認するも、1度失敗し爆笑しながら2人でハグを交わした。2回目は成功し、がっしり手を握り合ってからのハグとなった。

「自分は〇〇バカ」と、夢中になっていることを発表するコーナーでは、森川が「青バカ。青い服ばかり集めてしまう」「この映画のカラーも青だから、自分のラッキームービーなのかな」と熱い話を披露。

また、「体育会バカ」と称した劇団EXILEの町田は「ずっと男のむさ苦しいところばかりに行く傾向があって、自分はあんまりそういうことないかなと思ったんですけど今回も体育会系なノリがあって、運命なんだなと思った」と告白する。町田が「その中でもまともかなと思っていたけど、監督から『まともって思ってるお前がバカだ』と言われた」と明かすと、東出も「体育会系だなと思ってた」と語った。

主演の東出は「そもそもバカ」と書いて、周囲は爆笑。東出は「自分バカだなと落ち込む時も多いけど、バカはバカで良いところもある」「人の話を聞いていて、『この人すごいな』とか、本を読んで『なるほどそういうことか』とか、バカだから人一倍感じ方も激しい」と真摯に説明する。「人の言ってることに感心できるので。監督が背中とか押してくれる一言で『良かった』と思ってカメラ前に立っていたので、バカだから良かったなと思う」と心境を吐露した。

「座長として本当に尊敬しています」と新田から声をかけられた東出。最後に「夏の暑いさなか、気恥ずかしいんですけど、青春を過ごしながら、心血を注いでこの映画を撮りました」と撮影を振り返る。「逆境というのを経験したことがない人はいないと思うし、この映画を見れば、映画館を後にした時に、心の中に青空が広がっているような、晴れやかな気持ちになれると思います」と映画を表した。そして「皆様が足を運んでくれるから映画を撮れるし、感謝という言葉以外の何物もないくらい、感謝しています」と、少し目を潤ませながら熱弁する東出に、客席からも拍手が起こっていた。