俳優の滝藤賢一がこのほど、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(総合テレビ 毎週月~土曜8:00~ほか)の取材に応じ、作品にかける思いなどを語った。

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    『半分、青い。』に出演する滝藤賢一=NHK提供

同作で、永野芽郁演じる主人公・鈴愛の父・宇太郎役を演じている滝藤だが、朝ドラに出演してから、街で気づかれることが非常に多くなったそう。特に、主人公と同じ、耳の不自由な人の関係者から声をかけられるとうれしいといい、「『耳が不自由な子が親族にいて、毎日泣きながら見てる』って話を聞くと、やっぱり責任を持ってドラマを世の中に作って出していかないといけない、中途半端な気持ちじゃできないとは思いますよね。身が引き締まります」と話した。

撮影現場の様子は「とてもハードスケジュールなんですが、(中村)雅俊さんが一番お元気ですね。本当にお話されるのがお好きで、皆さんと和気あいあいと、のんびりやっています」と紹介。永野については「18歳で高校卒業したばかり。連日撮影をやって、方言があって、ほとんどのセリフが永野さんだし、やっぱり背負うものがでかいですからね。でもそういう中で、明るく笑顔で頑張っているから、周りのみんなで支えてあげないと、壊れちゃうんじゃないかと心配です」と思いやった。

それだけに、役柄の関係と同じように、本当の親心が芽生えているそうで、「家で『半分、青い。』を見てても娘のように感じるから、つい微笑ましく見てしまいますよね。何やっててもかわいいですよ」とメロメロ。自身の子供には「お姉ちゃんだよ」と言い聞かせているそうで、「(劇中で)永野さんが泣いたらすぐ僕も泣くから、ウチの奥様はちょっと引いてますね(笑)」というほどだ。

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    『半分、青い。』28日放送より=同

第4週は、鈴愛のデートシーンもあったが、鈴愛を振った新聞部の小林に対し、「『鈴愛さんの左耳になります』とか言っときながら、ちょっとイラッときましたよ(笑)」と父の感情に。あす28日に放送される鈴愛の就職祝いシーンは「全く泣く気なかったのに、ボロボロ涙が出てきて大変でした(笑)。リハの時から思わず感極まって、自分がそんなことになると思ってもなかったです」と不思議そうに振り返った。

プライベートでも最近泣いてしまった出来事があったそうで、「小学3年生の長男が、タイミングが分からなくて大縄跳びに入れなかった同級生の背中をポンと押してあげたらしく、その子が飛べるようになったっていう話を聞いて…」と号泣したエピソードを披露。滝藤はその話をしながら思い出し、涙を見せていた。