俳優の佐藤健が、2018年度前期NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で、永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛の幼なじみの萩尾律を演じることが22日、わかった。東京・渋谷のNHKで行われた会見で発表された。朝ドラ初出演となる。

佐藤健

佐藤演じる律は、鈴愛と同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみで、互いのことを誰よりも理解し合っているが、生まれたときからすべてが対照的で、容姿端麗で成績優秀という人物。クールな理論派だが、誰よりも優しく傷つきやすいところもあるという。

佐藤は「律と鈴愛の関係は微妙で難しい挑戦」だと言い、脚本の北川悦吏子氏から「これはラブストーリーなんだけどラブストーリーじゃない。恋愛するタイミングを逃してしまった2人。しかし、恋愛を超越している何かによって結ばれている2人を描きたい」と言われたと説明。「それがどういったものなのか、どういった愛の形なのか、まだ僕にははっきり見えてはいないのですが、これからの撮影の中で永野さんと共に見つけていけたら」と意気込みを語った。

また、朝ドラ初出演ということについては、「すごくに脅されるんです。『本当につらいことがあると思うから』って100回くらい今日も言われたので、本当に大変なんだろうなと思っています」とコメント。「だけど一番大変なのはヒロインを演じる永野さんだと思うので、永野さんを支えることができたら。それが僕の役割だと思っています」と語った。

この日の会見では、「岐阜・故郷編」のキャストを発表。佐藤のほか、鈴愛の母・楡野晴を松雪泰子、父・楡野宇太郎を滝藤賢一、祖母・楡野廉子とナレーションを風吹ジュン、祖父・楡野仙吉を中村雅俊、律の母・萩尾和子を原田知世、父・萩尾弥一を谷原章介、鈴愛と律が生まれた岡田医院の女医・岡田貴美香を余貴美子が演じる。

また、会見には不参加だったが、鈴愛の同級生・西園寺龍之介を矢本悠馬、同じく同級生・木田原菜生を奈緒、鈴愛の弟・楡野草大を上村海成が演じることも発表された。

2018年4月2日から9月29日まで全156回を放送する同ドラマは、連続テレビ小説第98作目となる作品。人気脚本家・北川悦吏子のオリジナル作品で、北川の故郷でもある岐阜県と東京を舞台に、失敗を恐れないヒロインの楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜けていく姿を描く。