女優の永野芽郁がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)が、4月2日にスタートした。同作は、失敗を恐れないヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでを描く物語。放送開始を前に永野がインタビューに応じ、ヒロインを演じる心境やドラマの見どころなどを語った。

インタビューは全5回で掲載。第3回は、楡野家について。なお、鈴愛の母・晴を松雪泰子、父・宇太郎を滝藤賢一、祖父・仙吉を中村雅俊、祖母・廉子を風吹ジュン、弟・草太を上村海成が演じている。

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    永野芽郁演じるヒロイン・楡野鈴愛

――楡野家の雰囲気はいかがですか?

最高ですよ! 本当にみんなのことが大好きになっちゃいました。朝ドラに入る前に「ものすごく大変だから。ただ、本当に家族みたいになれるから」っていろんな方から言われて、「本当の家族なわけないじゃん!」「いやいやいや!」って言っていたけど、現場に入ってみたら本当にお母ちゃんお父ちゃんに見えるし、おじいちゃんに見えるし、草太も弟に見えるし、こうやって少しずつ距離が縮まってって、本当の家族っぽくなっていくんだなと。あのとき言われていた言葉の意味をようやく理解しています(笑)

――草太は実年齢が逆ですが、違和感はないですか?

中学生の頃に実際に海成くんとは雑誌でご一緒していて、お会いしたことはあったので、あんまりそこに違和感はなくすんなりとお互いできているかなと思います。

――楡野家の雰囲気は明るい家庭ですか?

明るい家庭です! すずめがいる理由がわかるようなお母ちゃんとお父ちゃんだなと思います。

――鈴愛のセリフにグサッとくるところがあるとおっしゃっていましたが、印象に残っているセリフはありますか?

言いながらうわーって思っていた気がするけどなんだっけな? 1回言うと忘れちゃうんですよね(笑)。鈴愛のセリフは思いつかないんですけど、ただ、お母ちゃんに言われるセリフは毎回ジーンとくるセリフが多くて。昨日も、「こんなときに言うのはあれだけど、宝くじに当たったみたいな気分やった。鈴愛に会えた」っていうセリフがあって、「宝くじに当たったみたいな気分」と表現することってなかなかないし、すごくきれいな温かい言葉だなと。そんな言葉のチョイスをするお母ちゃんで、それにつられて泣くところじゃなかったんですけど自然と涙が出てくることも多くて、鈴愛のセリフがつらいなって思いながら言うときもあるし、言われてものすごいグサッてくるときもあるし、毎日グサグサいろんなところから刺されている感じがしています。

――本格的に登場される3周目以降で思い出に残っているエピソードを教えてください。

東京に行くって決めてからのお母ちゃんとのエピソードや会話は、本当に見ていて温かくもなるし切なくもなる。お母ちゃんとのシーンがすごく大好きで 実際に松雪さんを前にしてのお芝居でちょっとドキドキする部分はあるんですけど、お母ちゃんとのシーンはどのシーンもいろんな感情になれるようなシーンで、特に上京までの部分はすごい苦しみながらやったなという印象があります。ただ、お母ちゃんとの、家族との物語はすごく軸になっていると思うので、もちろん恋愛の部分も出てきますが、お母ちゃんとの部分はしっかり見てほしいです。

――子供時代の鈴愛を演じる矢崎由紗ちゃんとのやりとりはありましたか?

本当にかわいいんですよ! 家にほしくてほしくて、本当にかわいくて! 今日もすれ違ったんですけど、「頑張ってね」って言ったら「はい、さようなら」って言われて、言葉のチョイスも本当に鈴愛っぽくて。お互いの芝居を見てないですけど、監督たちにも私と由紗ちゃんが似ている部分がすごく多くて、2人だからよかったって言ってもらうことも多いので、どこかでシンクロしてるんだろうなと思います。

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■プロフィール
永野芽郁(ながの・めい)
1999年9月24日生まれ。東京都出身。小学生の頃にスカウトされ、芸能界入り。ファッション誌『ニコ☆プチ』、『nicola』の専属モデルを経て、2016年8月より『Seventeen』の専属モデルに。テレビ東京系『こえ恋』(2016年)でドラマ初主演、『ひるなかの流星』(2017年)で映画初主演。2017年はカンテレ・フジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』、映画『帝一の國』、『ミックス。』など話題作に多数出演。「カルピスウォーター」や「UQmobile」などCMでも活躍している。

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