“ジャンクフード”のイメージが強いハンバーガーだが、フレッシュネスはその概念を覆すべく新たなキャンペーンを展開中だ。日本ではまだまだ認知度が低い「ヘルシーファット」なるトレンドで、ジャンクとヘルシーの“二律背反”に挑む。

春のキャンペーンの秘密

フレッシュネスバーガーの店舗入り口のポスター。春らしい淡い色合いのさわやかなデザインで、「春、キレイをはじめよう」とキャッチコピーが書いてある。道行く人を店の中から観察していると、このポスターに目をとめ、足を止める「女性」の姿が後を絶たない。キャッチコピーの他に、このポスターには一体何が描かれているのだろうか。

  • フレッシュネスのポスター

    3月14日より始まったフレッシュネスバーガーの春のキャンペーン。春らしいライトな内容ながら、反響は上々だという

答えは「アボカド」。フレッシュネスバーガーは3月14日、女性に絶大な人気を誇る食材・アボカドを使った新商品「サーモンアボカドサンド」を発売した。レギュラーメニューの「クラシックアボカドバーガー」「クラシックアボカドチーズバーガー」とあわせ、食と健康、美容をうたったキャンペーンを展開中だ。

不動の人気食材「アボカド」の謎

それにしてもアボカドという食材に、ことに「女性」が弱いのはなぜだろう?

「アボカドバーガー」なるものを日本に紹介し、大々的に広めたのはハワイのハンバーガーレストラン「クア・アイナ」が最初ではないかと私は思っている。そのクア・アイナが日本に上陸したのは1997年。かれこれもう20年が経っており、今やアボカドはどこでも売られている全く珍しくない食材だが、それでも飲食店のメニューにアボカドと見れば「なぜか頼む」傾向が、ことに男性よりも女性に強い。実際のところ、バーガー各店の人気メニュートップ3、それも「女性に人気のバーガートップ3」には、かならずアボカドバーガーが入ってくるのだ。

  • フレッシュネスの「クラシックアボカドチーズバーガー」

    レギュラーメニュー「クラシックアボカドチーズバーガー」はメキシコ産の熟したアボカド2分の1個を使用。グラスフェッド(牧草飼育)のオージービーフ113グラムパティをチェダーチーズとともに、まったりと包み込む

どうしてそこまで人気なのか――。そのヒントがフレッシュネスバーガーの今度のキャンペーンに隠されているように思う。