タレントのビートたけしが24日、TBS系ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』(毎週土曜22:00~)に生出演。俳優の大杉漣さんの訃報を聞いたときに頭がパニックになり、理解するまでに時間がかかったことを明かした。

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    ビートたけしと大杉漣さん

大杉さんは、1993年の『ソナチネ』から、2017年の『アウトレイジ 最終章』まで10本の北野武監督作品に出演。番組で、大杉さんとたけしの共演などをまとめた追悼VTRが流れると、たけしは涙した。

そして、『ソナチネ』のオーディションに遅れてきて「すいません、遅れました」と謝る大杉さんを見て「この人を使うべきだと思った」と回顧。また、『アウトレイジ 最終章』では大杉さんが死ぬ役だったため、「すごい変な言い方をすると、俺が生かして俺が死なせたみたいな妙な気になって、悲しいけどね、なんか申し訳ないなと思ってさ」とつらい心境を吐露した。

続けて、「漣さんと寺島だね。2人とも売れてないときから必ず出てくれたし、どんな役でもやってくれたからね。勝村くんとか渡辺哲さんとか。やっぱり映画は役者さんが支えてくれるもの」と感謝し、「だけど早いよね。自分に近い人の死は堪えるね。相棒っていうか、片割れがいなくなるような寂しさがあるね」と吐露。「縁があって自分の映画を支えてくれた人だから。縁は大事だし」と話した。

さらに、大杉さんの訃報を聞いた瞬間を振り返り、「マネージャーが『大杉漣さんがお亡くなりになりました』って俺に言うのよ。『お亡くなりになりました』はわかる。『誰が?』『大杉漣さんです』。大杉漣さんはこれほど知っているのに、真っ白でわからないの。『誰? 大杉漣さん』って言ってるの」と大杉さんが理解できなかったと告白。

「『大杉漣さんって・・・えっ?』って頭がパニくっちゃって、大杉漣さんが死んだってことが頭で理解できてないんだよね。しばらくかかったね、気が付くまで。『え、漣さん? 漣さんだ、あの漣さん?』って」と続け、「それからテレビを見るようになって、ニュースでじゃんじゃん流れるから、いやーまいったね」とつらい表情を見せた。