一年の世相を表す「今年の漢字」が「北」だったことを受け、映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)が3,000万件以上の映画レビューデータ(12月12日時点)をもとに、レビューに「北」という単語が最も多く使われている映画を抽出、独自のランキング結果をこのほど発表した。

  • ジャッジ!

    『ジャッジ!』

1位は妻夫木聡とニセ夫婦役を演じた北川景子出演の『ジャッジ!』。同じく北川が女子高生役を演じた『パラダイス・キス』も4位にランクインした。また、北野武監督・出演作の4作品がトップ10入りし、中でも最上位の『龍三と七人の子分たち』は最近の上映作品でレビュー数が多かったことや、「北野武映画というよりはビートたけし映画」といった内容のコメントが多く、その説明をするために「北」が頻出した。

6位の『レッド・ファミリー』は、キム・ギドク氏の製作・脚本作。北朝鮮工作員による擬似家族と隣人の韓国人家族の交流をコミカルに描き、朝鮮半島が抱える問題を浮き彫りにした。

  • 龍三と七人の子分たち

    『龍三と七人の子分たち』

3位の『シンプル・シモン』は一見「北」とは無縁にも思えるが、スウェーデン発の"北"欧のビジュアルセンスについて語るレビューが多数。「北欧ならではの色使い」「北欧感のあるポップさやインテリアがいい」など、洋画ナンバー1の「北」映画になった。

また2作品がランクインした『マッドマックス』は、『北斗の拳』のモデルとなった作品であることが主な理由。8位の『マッドマックス2』と5位の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の件数を足すと1位を超える558件に達し、ウラ「北」映画ナンバー1に。

  • マッドマックス

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

そのほか、「南北戦争」「北海道」「堀北真希」「北斎」などのキーワードがあり、北川悦吏子監督・脚本で北乃きい主演の『ハルフウェイ』は13位に。北野監督作は、16位(『その男、凶暴につき』)と20位(『アウトレイジ ビヨンド』)にもランクインした。

■「北」映画ランキングTOP10

1位『ジャッジ!』(503件)
2位『龍三と七人の子分たち』(470件)
3位『シンプル・シモン』(451件)
4位『パラダイス・キス』(338件)
5位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(334件)
6位『レッド・ファミリー』(253件)
7位『アウトレイジ』(242件)
8位『マッドマックス2』(224件)
9位『ソナチネ』(203件)
10位『Kids Return キッズ・リターン』(201件)
11位『ヘイトフル・エイト』(188件)
12位『しあわせのパン』(182件)
13位『ハルフウェイ』(175件)
14位『かもめ食堂』/『白夜行』(171件)
16位『その男、凶暴につき』(170件)
17位『麦子さんと』(158件)
18位『百日紅 Miss HOKUSAI』(155件)
19位『日本で一番悪い奴ら』(146件)
20位『アウトレイジ ビヨンド』(145件)

(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
(C)2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会
(C)2014「ジャッジ!」製作委員会