カナダのボンバルディアの系列会社であるボンバルディア・コマーシャル・エアクラフトは現地時間の3月28日、関係者代表を乗せたCシリーズが、ロンドン・シティ空港(LCY)からニューヨーク市のジョン・F・ケネディ空港までのノンストップ飛行を完了したことを発表した。

ボンバルディア CS100

今回の大陸間直通飛行の前には急角度進入の試験飛行を行い、同機は予定通り、2日間で8回のフライトの離着陸全てをスムーズに実施した。同社は今回のデモ飛行完了に対し、「Cクラスプログラムはまた、重要なマイルストーンを達成した」とコメントしている。

CクラスはLCYでの運航のために特別に設計された商用航空機であり、100~150座席クラスの航空機の中で最も性能が高く効率的な航空機を目指して開発された。LCYから北米や中東へのさまざまな大陸間直行便を運航することが可能であり、ヨーロッパ、ロシア、北アフリカなどで旧世代航空機では不可能だった多くの新路線を開拓できる。

カナダ運輸省と欧州航空安全機関(EASA)からのCS100の認証取得は、2017年第2四半期の予定。スイスインターナショナル(SWISS)は2017年後半に、航空会社としては初めて、Cクラスを使用してLCYを離発着する便の就航を予定している。なおボンバルディアは、Q400ターボプロップ、チャレンジャー650、グローバル5000およびグローバル6000ビジネスジェットなど、さまざまな航空機タイプをLCY空港で運航してきた経験がある。