三菱航空機は2月28日、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi RegionalJet)に関するWEB情報発信ツール「MRJ Newsletter」第22号にて、2月のトピックスを発表。シカゴ・ロックフォード国際空港を拠点に自然着氷試験を実施したことなどに触れている。

シカゴ・ロックフォード国際空港へ飛び立つ4号機

このほど実施した自然着氷試験は、シカゴ・ロックフォード国際空港(イリノイ州ロックフォード)を拠点に行った。MRJがワシントン州モーゼスレイク以外の米国拠点で試験を実施するのは今回が初めてとなる。

モーゼスレイク・フライトテスト・センターで先行実施した模擬試験をベースに、当地ロックフォードで専用の飛行試験装置を使用し、機体の着氷状況および機体への着氷を防ぐシステムの性能分析に必要なデータを取得。今後は、フロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所に向かい、当地にて通常運航時に想定される極寒・酷暑の気象条件下での試験を予定している。

研修風景

2月14日には、日本式リーダーシップ研修を実施した。外国人エンジニアの増員により、多様な国籍・文化・背景を持つ社員がお互いを理解し、円滑なコミュニケーションがとれる職場環境の醸成に向けた施策として展開。約20人の外国人エキスパートが参加する中、リーダーシップについての意見交換や日本型マネジメントの基礎演習などを行った。

モーゼスレイク・フライトテスト・センターにて

また、異文化間コミュニケーション研修も定期的に実施しており、日本と外国の文化の違いや異文化間コミュニケーションの手法を習得した上で、実際に想定されるビジネスシーンのケーススタディを通じ、効果的なコミュニケーションの理解促進を図っているという。研修の参加者からは、「業務で必要なスキルのトレーニングとなった」「マネジメントアプローチの違いについていい視点が養えた」などの声が寄せられた。

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