ボンバルディアは現地時間の7月11日、英国で開催中の「第50回ファンボロー国際航空ショー」にて、CS300の型式証明をカナダ運輸省より取得したことを発表。CS300初号機は2016年第4四半期、ラトビアのエア・バルティックに引き渡される予定となっている。

エア・バルティックのCS300

CS300は現在、ケベック州ミラベルのCシリーズ工場で最終組み立てされており、今後、ヨーロッパ航空安全局(EASA)とアメリカ連邦航空局(FAA)からの型式証明取得を進めていく。なお、同CシリーズのCS100初号機(機体番号HB-JBA)は、7月15日にスイスインターナショナルエアラインズが商業飛行を開始する。

7月15日にはスイスインターナショナルエアラインズのCS100が商業飛行へ

同機は7月15日、チューリッヒを12時30分に出発し、シャルル・ド・ゴール空港に向かうLX638便に導入。CS100型機の初号機はパリに続き、マンチェスターやプラハ、ブダペストにも運航を予定している。SWISSのCシリーズの路線網には、8月末からワルシャワとブリュッセルが、9月からはニース、シュトゥットガルト、ハノーバー、ミラノ、フィレンツェ、ブカレストが追加される。今後は新たなCS100が納入されるごとに、現在アブロRJ100が運航している路線をそれぞれ引き継いでいく。

Cシリーズは、100~150席の市場向けに1機あたり最大1,300万米ドルの付加価値を運航会社に提供するよう、新規設計された機材。業界標準よりも大きな19インチ幅の座席、乗客ひとりあたりひとつの機内持ち込みバッグを収納できる大型頭上収納棚、単一通路型航空機市場では最大の窓を設備。また、Cシリーズの最大航続距離は、当初目標を350NM(648km)上回る最大3,300NM(6,112km)となっている。

CS100とCS300は99%同じ機材を使用。Pratt & Whitney PurePower PW1500Gエンジンにより15~20%以上の燃費優位性を提供するほか、騒音やCO2の削減にも貢献するという。