大分県別府市はこのほど、新たな市のビジョンとして"遊べる温泉都市構想"を策定し、実現にむけた取り組みの第1弾として、「遊園地」ならぬ「湯~園地」計画を発表。同時に、世界初の"再生数連動型公約ムービー"を公開した。

世界初の"再生数連動型公約ムービー"を公開

同市は、湧出量が8万3,058L/mと、人が入れる温泉として世界一の湧出量を誇る。今回新たに発表した構想は、この別府市ならではの豊富な湯量を生かした温泉の新たな楽しみ方を開発できないかと模索する中で誕生したとのこと。

"遊べる温泉都市構想"は、"豊かな温泉こそが人々の心をワクワクさせる新しいエンタテイメントが生まれる場所になる"という考えのもと、世界一の温泉都市として温泉を活用した新たな"遊び場"を生み出し、世界に向けて発信してゆくこと目的としているという。11月21日、別府市内で開催中のイベント「ONSENアカデミア」にて発表された。

"spamusement park project 「湯~園地」計画"のキャプチャー画面

「湯~園地」計画は、この都市構想の実現に向けた第1弾プロジェクト。"遊べる温泉都市"のコンセプトを象徴する存在として、世界一湯量が豊富な別府の温泉とアミューズメントを一体化させた施設「湯~園地」の実現を目指すものとなる。温泉につかりながら楽しめるジェットコースターや、家族風呂のような観覧車、市内路上での温泉を使ったアトラクション実施などを検討する。

同構想の発表と同時に、公約ムービー"spamusement park project 「湯~園地」計画"がWEB上で公開された。同ムービーは、"遊べる温泉都市"構想のコンセプトそのままに温泉と遊園地を融合させ、温泉につかりながら楽しめるアミューズメント施設「湯~園地」を描いたものとなる。

"spamusement park project 「湯~園地」計画"のキャプチャー画面

ムービーの制作に際しては、大分県の温泉PR動画「シンフロ」の音楽監督を務めた清川進也氏が全体プロデュースとして参画。別府市内で約90年の歴史を持つ遊園地「ラクテンチ」を舞台に、別府市長・長野恭紘をはじめ、総勢150人以上のオール市民エキストラ参加の元に撮影された。

撮影の際は専用の温泉運搬車を用いて、撮影場所である「ラクテンチ」内に、源泉地より12t以上の温泉を運搬。地元消防署協力のもと、消防ホースを用いて遊園地内での温泉の運搬や散布を行うなどして撮影されたという。

"spamusement park project 「湯~園地」計画"のキャプチャー画面

なお、同ムービーはYouTubeでの再生回数が100万回を達成した場合、実際に別府市内で「湯~園地」計画を実行するという、世界初の"再生数連動型公約ムービー"となっている。100万再生達成時には、速やかに「湯~園地」実現にむけて詳細計画を策定。同時に、別府市長直轄のスペシャルタスクフォースを結成し、迅速に「湯~園地」の実現を目指す、としている。