箱根登山鉄道はこのほど、昨年11月に運行開始した3000形「アレグラ号」のグッドデザイン特別賞受賞を発表した。

箱根登山電車3000形「アレグラ号」

3000形「アレグラ号」は2015年度グッドデザイン賞で、特別賞の候補となる「グッドデザイン・ベスト100」に選出されていた。今回、地域文化や風土に根ざし、地域活性化に資するデザインに対して贈られる「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞(日本商工会議所会頭賞)」に選ばれた。

同車両は、「伝統と現代性をあわせ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン」をコンセプトに、車両前面に大型ガラス、側面には床面から天井近くまで大きく広がる展望窓を採用。外部デザインは登山鉄道の力強さと親しみを表現するきっぱりとした面構成でまとめ、外観には箱根の四季にふさわしい赤い色彩を施すことで、形態と色彩の両面で箱根の自然を際立たせるように配慮した。グッドデザイン賞審査委員はこれらの取組みを踏まえ、「箱根の移動風景を生かしたモビリティデザインを高く評価したい」とコメントしている。