不動産経済研究所は18日、2015年7月の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、7月のマンション新規発売戸数は前年同月比13.3%増の4,785戸となり、7カ月ぶりに増加した。大型物件の新規発売が増えたためと見られる。前月比では36.6%増加した。

1戸当たり平均価格5,953万円

地域別発売戸数は、東京都区部が2,020戸(全体比42.2%)、都下が617戸(同12.9%)で、東京都のシェアは55.1%。このほか、神奈川県が812戸(同17.0%)、埼玉県が814戸(同17.0%)、千葉県が522戸(同10.9%)となった。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2013年7月~2015年7月(出典:不動産経済研究所Webサイト)

新規発売戸数に対する契約戸数は4,003戸。月間契約率は83.7%で、前月比では5.0ポイント上昇、前年同月比では横ばいとなった。地域別契約率は、都区部83.4%、都下83.5%、神奈川県83.3%、埼玉県82.2%、千葉県87.9%となった。

1戸当たり平均価格は5,953万円で、前月比では138万円(2.4%)上昇、前年同月比では421万円(7.6%)上昇。1平方メートル当たり単価は85.0万円で、前月比では2.1万円(2.5%)上昇、前年同月比では7.9万円(10.2%)上昇した。

7月末現在の翌月繰越販売在庫数は4,984戸で、前月末比で48個増加。8月の発売戸数は2,500戸を見込んでいる。