「矢口真里」に対する世間の注目度
宮根:だからね、結局スターなんですよ。あれだけ読売テレビの玄関にカメラの人がいるっていうことは矢口さんはスターで求められているということなんですよ。これ、だーれもおらんかったらさみしいですよ。
矢口:いや、でもそれはなんとなくなんですけど…いろんな報道が出て未確認飛行物体じゃないですけど、そういう感じで、どんどん大きくいろんな物が自分に付いて。もしかしたら興味は皆さんあったのかもしれないですけど。
宮根:芸能人って、未確認飛行物体が一番いいんですよ。だって、その人の実態が分かると芸能人じゃないから。芸能人ってこんな顔も持ってるし、こんな顔も持ってる。どれが本当の顔なんだろうと思って、テレビの前の皆さんやファンの皆さんは追っかけて夢中になるわけだから、今、未確認飛行物体になっているのは一番いいことですよ。矢口真里っていうのは誠実な女性なのかな。実は別の顔を持っているのかな。もっと言うと昼と夜の顔は違うのかな。いや、この人は一般の女性の枠を超えた…マツコ・デラックスさんも言ってたけど「無頼」なのかなって。ただね、僕が本当に思うのはね。矢口さんがモーニング娘。の時から1人になって、もう僕たちはすごい楽しませてもらったわけですよ。感動もさせてくれたし。そこの部分と今回の騒動を天秤にかけたら、楽しませてもらった方が遥かに重い。やったことは申し訳ないこともあったかもしれないけど、すべて人生のトータルでいった時にやぐっちゃんが日本の皆さんに与えた喜びとか楽しみっていうのは遥かに大きいということは、僕は思う。
矢口:(静かに頭を下げ、唇を噛みしめる)
宮根:そこのプラマイを考えたら、かなりプラスが大きいし、人生の中でマイナスがない人や傷ついてない人なんかおらへんからね。この前ね、郷ひろみさんがええこと言ってはってね。僕、郷ひろみさんのライブに行ったんですよ。その時に真っ先にやぐっちゃんの顔を思い出して(笑)。郷さんがね「若さとは」と言うわけですよ。若さっていうのはね「無謀と失敗」だって。無謀なことをして失敗して学んで、それが若さ。だから、1つの傷はついたかもしれないけど、誠意をもってお別れになったわけだから、ここからは恩返しじゃないけど。春川さん、番組で盛り上げてもらってテレビを元気にしてもらうってことですよね?
読売テレビ報道局 解説委員・春川正明(以下春川):そうですね。私はどうしても親の視線で見ちゃうんですけどね、今日は仕事柄、相手の方はどういう気持ちで見ていらっしゃるのかなと思いながら見ていたので、矢口さんが最初に感謝の言葉を述べられて、ホッとしました。人生は1回や2回、誰でも失敗するので全然大丈夫ですよ。宮根さんなんか男女関係でいろいろ…。
宮根:ほっといてください! あなたもそうやないですか!
春川:みんな失敗ばかり繰り返しているので、大丈夫です。日本もそうやって元気になっていくんですよ。失敗してもセカンドチャンスがある国になればいいんじゃないですかね。
宮根:そうですよね、森本さん?
森本:全くその通りなんですけどね(笑)。僕はね、今ずっと聞いてて。1年5カ月の時間と空間はすごく大事で、やっぱり悩み抜いて悩み抜いて過ごして来られたのが言葉の端々によく分かるので、よく考えて毎日生きてきたんだなっていうのをね、つくづく感じました。頭がいいのかもしれないんですけど、言葉の1つ1つに重みがありますよね。やっぱり人間の持っている、本人が気がつかない天命とか天運とかがあって、自分の与えられた役割というのをひたすら真摯に向き合って自分で努めていくしか人間、結局生きていく方法はないんでね。だから、あんまり考えない方がいいですよ。与えられたものを素直に受け入れて、こうしなさいと言われたらそのとおりに従って必死に向かい合って生きていくとね、必ず道が開けるということですよ。
矢口:(涙を浮かべながら)ありがとうございます。
宮根:ええこと言いますね~。でも、あれですよね、これから第1歩を踏み出して、やっぱり芸能人って売れなきゃいけないというこれは大変厳しいんですけど、ここでやぐっちゃんがもう1回頑張れば、やぐっちゃんの天職はやっぱりタレントであり芸能人でありということになると思うので、ここがまずスタートだと思いますよね。別にそんなに世間に迷惑かけているわけじゃないから、大丈夫やって。
矢口:いや、まだ先のことは何も…。
宮根:これで家に帰って、マスコミの人がおれへんかったらそれはそれでさみしいよ。
矢口:そうですかね(笑)。
活動休止中に一番支えになった田村淳
宮根:(街頭インタビュー映像の「趣味を見つけたのか」という質問を受けて)有り余る時間があるわけですよね。
矢口:そうですね、いろいろあったんですけど、もともとゲームとか漫画がすごく好きで。半年間は表に出てないのでそういことで時間をつぶしていたというのもあるんですけど、外に出るようになってからは何かやらなきゃという気持ちになって、陶芸教室とかたまに行ってました。人と触れ合わないと社会復帰できないなと思っていたので。紹介してもらったのが、ロンブー(田村)淳さんの奥さんで、一緒に行かせてもらって。
宮根:つぼとかそんなの作ってたんですか?
矢口:そうですね、お茶碗とか。
宮根:何個ぐらい作ったんですか。
矢口:そこまでたくさん行かなかったので…5、6個。
宮根:それ、趣味にしたらいいじゃないですか。
矢口:そうですね、すごく楽しくて。土を触ると浄化されるといか。何も考えずにいられるんですよね。
井上:淳さんの奥さんとは前から知り合いだったんですか?
矢口:いえ。今回、一番の支えになってくれたのが淳さんで。とにかく普通の生活をした方がいいと言われて一番最初におうちにうかがって奥さんのご飯を出していただいて。「外に行ってないから何にもおいしいもの食べてないでしょ」って言われて振る舞っていただいて。そこからすごく気持ちが軽くなりまして。「ちゃんと生活して自分を取り戻さないと無理だよ」と陶芸教室も提案をしてくださって。
宮根:やっぱりそういう時には助けになる人が出て来るんですよね。
井上:なんか淳くんって温かいですよね。(周りから)すごく聞く。
矢口:温かいです…。
宮根:あとは1年5カ月休んで今日に至るわけですけど、自分の中で変わったなと思うところあります?
矢口:いろいろ変わりましたけど、今回の騒動はお互い話し合って離婚してそれで私的にはよかったと思ったんですけど、芸能界はそういう場所じゃなかったというのが1番あって。やっぱりそのなんて言うんでしょうね…ちゃんと説明しなきゃいけないし、伝えなきゃいけない場所というのがあらためてよく分かりました。
宮根:別れる時はちゃんとお互い納得して別れたと。
矢口:はい、そうなんです。
宮根:やぐっちゃんとしてはこれで納得して別れたんだからいいやって思ったけど、やっぱり芸能界は違った?
矢口:違いました。でも、そこにいる自分はそういうきっかけを作ってしまったので、本当にいろいろ言われてもいいやって思ってたんです。我慢はしてたんですけど、やっぱり家族とか友だちのことを言われると、ちょっと私的にもそれは関係ないんじゃないのかなって。
宮根:そのあたりからいろんな報道がどんどん広がることによって、そこから精神的に落ち込んで、外に出れなくなって。もし、矢口さんだけがいろんな報道されていたら、番組も休まずやっていたかもしれない?
矢口:そうですね、お腹が痛いのが治れば出れたのかもしれないです。
宮根:お腹痛いのは結局なんやったん?
矢口:分からないんですよね。
井上:病院行ったんですか?
矢口:行きました。大きい病気とかではないんですけど、しばらく体調を崩していました。
宮根:矢口さん今、30…?
矢口:(さんじゅう)1です。
宮根:モー娘。でデビューしたのはいくつだっけ?
矢口:15です。
宮根:15だもんね。
井上:だから、ある意味ベテランなんですよ。
宮根:昔からちょっとヤンチャやった?
矢口:はい(笑)。
宮根:そやろな、うん。