「ビジネスホテルと言えばユニットバス」というイメージがあるかもしれないが、今日、大浴場付きのビジネスホテルは多い。それどころか、天然温泉を備えたビジネスホテルだってあるのだ。そこで今回、大浴場があるチェーンホテルを紹介しよう。

緑を眺めながら、太陽の光を感じながら

北は北海道、南は熊本と全国に16店を展開している「三井ガーデンホテルズ」では、宿泊者専用の大浴場を展開しており、宿泊者は滞在中何度でも入浴ができる。特に「三井ガーデンホテル岡山」の「ガーデン浴場」は、緑の眺めと古代檜(ひのき)の湯船の香りが旅の疲れを癒やしてくれる。また、「三井ガーデンホテル 大阪プレミア」では、人工炭酸泉を使用。庭園に面した男性用SPAと坪庭に面したジャグジー付きの女性用SPAを用意している。

「三井ガーデンホテル岡山」の「ガーデン浴場」

「三井ガーデンホテル 大阪プレミア」の女性用SPA

「アパホテルズ&リゾーツ」では、全国34のホテルにスパ・大浴場を備えている。中でも2014年4月に増室オープンした「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」では、本館タワー棟と新館にそれぞれ大浴殿・露天風呂を設置。WEST WING内に新設された「飛翔の湯」は、神経痛やリウマチ、疲労回復などに効能効果が期待できる「準天然光明石温泉」を導入。「きらめきの湯」(水中照明風呂)や「絹糸の湯」(マイクロバブル風呂)など17種類19個の浴槽を完備しており、宿泊者はタワー棟の「玄要の湯」とあわせて無料で利用できる。

「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」の「玄要の湯」(粋美の湯)

函館の街を見下ろし、富士山を見上げる

国内外に249のホテルを展開している「ルートインホテルズ」では、一部ホテルを除き、大浴場を完備している。中には、「ルートイングランティア函館駅前」のように天然温泉の大浴場もある。大浴場は最上階の13階に設けており、風呂あがりにはリラクゼーションコーナーで函館の景色を見ながらくつろぐことも可能だ。また、チェーンの中でも人気が高い「ホテルルートイン名古屋栄」には、ラジウム人工温泉大浴場を完備。血行をよくして新陳代謝を活発にし、自然治癒力を高めてくれる。

「ルートイングランティア函館駅前」の大浴場

「ホテルルートイン名古屋栄」の大浴場

「ドーミーイン」は、全国に温泉気分を味わえる大浴場は49店、さらに天然温泉を楽しめる大浴場は33店展開している。中でも「ドーミーイン東京八丁堀」では、大都会東京のど真ん中とは思えない天然温泉大浴場を完備。亀島川温泉・新川の湯の泉質は低張性弱アルカリ性泉で、肩こり・神経痛・筋肉痛などに効果があるとされている。また、「ドーミーイン三島」ではホテルの最上階に大浴場を設置しているため、晴れた日には世界遺産にも登録された富士山を眺めながら、極上の湯を堪能できる。

「ドーミーイン三島」の大浴場

「ドーミーイン東京八丁堀」の大浴場

実際、宿泊者に限らず利用できる温泉を展開しているビジネスホテルもあるので、気になる方は湯だけでも楽しんでみてはいかがだろうか。

※記事中の情報は2014年5月取材時のもの