オリックス生命が所属するオリックスグループは23日、「第10回 オリックスマネー川柳」の入賞作品を発表した。

「オリックスマネー川柳」は、2004年に開始した川柳コンクール。今回は、2013年10月10日~11月25日の期間に「お金」をテーマにした作品を募集。計8万8,806句の作品が寄せられ、川柳家の尾藤一泉氏らによる審査の結果、入賞作品27句が決定した。

大賞に選ばれたのは、やっとかめさん(東京都・40代男性)の「ゲゲゲから じぇじぇじぇになって 好景気」。選者の尾藤氏は「句の中心となっている『ゲゲゲ』も『じぇじぇじぇ』もNHKの連続テレビ小説から取られたものです。(中略) ふたつ並べることにより、これまで長く続いたデフレを脱し、少しずつ元気を取り戻してきた日本の経済環境の変化を表現しているようです」と評している。

50周年特別賞には、テトラポットさん(岩手県・40代男性)の「倍返し 誓う感謝の 義援金」を選出。オリックスグループCo-CEOの井上亮氏は「『倍返し』という昨年の流行語を用いながら、復興支援への感謝の気持ちが表現されており、とても心を打たれる一句だと思います」とコメントしている。

オリックスグループ賞には次の5句を選出。オリックス生命賞はアカコーチさん(静岡県・40代女性)の「八五三 すくすく育つ 消費税」、オリックス銀行賞は邦ちゃんさん(滋賀県・50代女性)の「七年後 夢見てためる 貯金箱」、オリックス・クレジット賞はアキペコ丸さん(大阪府・50代男性)の「金メダル 華のお江戸で 倍返し」、オリックス自動車賞は鳥の歌さん(新潟県・60代女性)の「生活費 "シライ"のように ひねる妻」、オリックス不動産賞は梅太郎侍さん(茨城県・50代男性)の「五十代 給料だけが 若がえる」となった。

このほか、優秀賞として20句が選ばれた。

今回の応募傾向を分析したところ、パソコン62.8%、スマートフォン17.9%、はがき19.3%となった。 応募者の年代は30代が18.0%で最多、40代、50代、60代がこれに僅差で続いた。男女の割合は、男性63.7%、女性36.2%(不明0.2%)。受賞作品27句については、40代が8人と最も多く、次いで50代、70代となった。

キーワードについて見ると、「お金、金、マネー」が昨年に続いてトップ。2位の「消費税、増税、税金」も昨年同様だが、消費増税が迫っていることもあり、その数は昨年の約4倍に上った。また、2013年の流行語にも選ばれた「倍返し」「おもてなし」や、話題となった「アベノミクス」、東京オリンピック開催決定に関する句も多数寄せられたという。