12月27日に公開されるアニメーション映画『劇場版 HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-』の完成披露試写会が19日、東京・新宿バルト9で行われ、主要キャスト陣が登壇した。

前列左から、伊瀬茉莉也、天野ひろゆき、山本美月、潘めぐみ、後列はキルア&ゴン

本作は、冨樫義博氏による大ヒット漫画『HUNTER×HUNTER』の劇場版アニメ第2弾。主人公のゴンたちが所属する「ハンター協会」闇の歴史、全ハンターを巻き込む大事件、そしてハンターたちが操る特殊能力「念」を駆使した壮絶なバトルが描かれる。今回は、女優の山本美月、歌舞伎俳優の中村獅童、お笑いコンビ・キャイ~ンの天野ひろゆきらがゲスト声優として出演している。

舞台あいさつには、主人公・ゴン=フリークス役の潘めぐみ、キルア=ゾルディック役の伊瀬茉莉也、ゲスト出演となる煉獄役の山本美月、修羅役の天野ひろゆきが出席。潘は「本作はハンター協会の表と裏、内面の光と影がテーマ。ライトを照らすと影ができるように、どちらが欠けても成り立たないものだと教えてくれる映画です」と解説。また、伊瀬は「今回は天空闘技場にまた戻ってきて、ウイングさんやズシ、ビスケなど懐かしい面々も登場します。また、劇場版ならではの迫力あるバトルシーンとサウンドに注目してほしいです」と見どころを紹介した。

クールなイケメンキャラを演じる天野は、「非常に自分に近い役だったんでやりやすかった。ミルキ役やイカルゴ役じゃないですよ」と話して会場の笑いを誘いながら、「監督から"痩せた線の細い声で"と依頼を受けた。最初は自分の周りのスタッフが爆笑していたが、次第に笑い声もなくなり、その頃からさらに役に入り込めた」というエピソードも披露。そして、キャスト発表時には「一番好きなキャラはクラピカ! 本当に大好きです!」と本作への愛を爆発させていた山本は「声優という職業は神の存在。イチファンがこの世界に入れるなんて!」と興奮気味。「普段は対人と芝居をしているので、1人で広い空間で演技するのは難しかった。最初、スタッフに向かってアフレコしていました」と声優初挑戦を振り返った。

そのほか、『HUNTER×HUNTER』の魅力について潘は「どの世代が読んでもいろいろな楽しみ方があり、この世の理を漫画にしたような作品。人生を変えてもらった」、伊瀬は「私もめぐみちゃんと同様、人生を変えてもらった1人。人生でつらいときもキャラクターの台詞を思い返す瞬間があり救われることもあった。私にとって人生の哲学書」と、それぞれに自身の人生にとってかけがえのない作品であることを明かしていた。最後に「クリスマスにハントしたいもの」という問いに、独身・天野が「嫁。お仕事は女子アナウンサーですかね」とカミングアウトし、会場の笑いを誘っていた。

『劇場版 HUNTER×HUNTER-The LAST MISSION-』は12月27日より全国公開。