アイドルグループのBerryz工房とスマイレージが6日、東京・池袋のサンシャイン劇場で、舞台『我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~』の公開稽古を行った。

前列左から、福田花音、和田彩花、嗣永桃子、菅谷梨沙子、熊井友理奈、後列左から、竹内朱莉、中西香菜、清水佐紀、夏焼雅、徳永千奈美、須藤茉麻

両グループが初共演する同舞台は、対の立場となる2つの役を演者が交互に演じるリバースキャストに挑戦したミュージカル。フランスを守るために戦ったジャンヌ・ダルクが処刑されてから5年後。ジャンヌが聞いた"神の声"を聞いた花売り娘のジジは生き延びたジャンヌの兄妹たちと共に、ある大胆な計画でイングランド軍に立ち向かう――というストーリーで、16日まで同劇場で、22~23日に大阪・シアターBRAVA!で公演予定。

公開稽古では、Berryz工房の菅谷梨沙子、熊井友理奈、須藤茉麻、夏焼雅、徳永千奈美、清水佐紀、嗣永桃子、スマイレージは学校のために欠席した勝田里奈、田村芽実を除くメンバーの和田彩花、福田花音、中西香菜、竹内朱莉が、劇中の迫力ある1シーンを報道陣に披露。その後行われた会見で、演出の末満健一は「全編に渡って歌ってダンスをするミュージカルは珍しい。歌とダンスが出来るアイドルならでは」とキャスト陣を称し、「楽曲が20曲以上ある舞台を楽しんで」と自信を持ってアピールした。

物語の中心人物であるジジとジャンヌ・ダルクを交互に演じるのは菅谷と和田で、菅谷は「リズムを取りながら歌えないし、いつもと違う3拍子なので大変」と苦労を明かし、和田も「2つの役は歌詞も音程も変わるので、本当に大変」と同調しつつ、「ジャンヌとして上手く導いていけるように頑張ります」と意気込みを。ライバル心はある?と聞かれ「先輩なのでライバル心なんてない!手を合わせるシーンで可愛いなぁと見つめてたら、セリフを忘れちゃいました」と和田が打ち明けると、菅谷は「どっちが良いか比べられると思うけど、お互いに頑張ってます」と笑顔を見せた。

Berryz工房とスマイレージで6組のペアを組んでいる同舞台だが、ただ一人、ストーリーテラーとして別の時代に生きるベルを演じる嗣永は、「みんな2人1組でやってるから、孤立してる。ももちは、お客さんと対になるという気持ちで頑張ってます」と寂しげな表情を浮かべつつ、演出の末満に「長台詞もかまずに素晴らしい」と称賛され、「うふっ!褒められちゃった! ももちがいないと物語は進まない」と得意満面。続けて「テレビで『半沢直樹』が盛り上がってるので、舞台は『我らジャンヌ』と言われるようになりたい。2回見れば2倍返し、3回見れば3倍返し!」とどや顔でアピールすると、メンバーは失笑していた。