『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の監督候補に挙がっていた過去を明かしたデヴィッド・クローネンバーグ (C)BANG Media International

映画『ラビッド』(1977年)『スキャナーズ』(1980年)『デッドゾーン』(1983年)などの監督で知られるデヴィッド・クローネンバーグが、1983年に公開された『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の監督候補に挙がっていた過去を明かしている。

デヴィッドは、ジョージ・ルーカスが最終的にリチャード・マーカンドを監督として起用する以前に、デヴィッド・リンチ監督と共に本作の監督候補としてアプローチを受けていたという。「だいぶ昔だけど、一時期ほんの少しの期間だけ『スター・ウォーズ』映画の監督のオファーを受けていたんだ。当時は『ジェダイの復讐』っていう題名だったんだけど、後に『ジェダイの帰還』になったんだ。ルーカスフィルム側からのお誘いだったけど、結局彼らが僕を監督にするのはいいアイデアではないとすぐに気が付いたようだね」

またデヴィッドは人気シリーズ第2弾『ザ・ハンガー・ゲーム:キャッチング・ファイア』の監督候補に挙がっているという噂についても否定し「それは本当ではない。"クローネンバーグがやったら面白いんじゃない?"っていう輩がいて、それが候補になったっていうことにすりかえられただけなんだ。まるで『ヴィデオドローム』みたいだよね。でも本当にノーなんだ。決してアプローチは受けてないよ。僕は絶対に彼らが探しているようなタイプの監督じゃないんだよ」と語っている。

さらに、巨額の資金を投じて製作されるハリウッド映画について尋ねられるとデヴィッドは「もう確立されちゃっているお決まりのフォーマットによっていろいろと制限を受けるんだ。今でも映像美で魅せる監督でさえ、まるで拘束具で抑えられちゃう感じだ。それにヴィジュアル・スタイルやキャスト選びだってね。特に監督にとっては主役って大事なポイントなのに、主演陣のキャスティングにすら関われないんだ」と答えている。

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