こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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現在、ニコニコ動画のランキングに長期間ランクインし話題を呼んでいるヴィジュアル系バンドがいます。

その名は「ゴールデンボンバー」。

僕もランキングから彼らを知ったのですが、今ではその魅力にすっかりハマってしまい、ヘビーローテで毎日のように動画を視聴しています。ゴールデンボンバーとはどんなバンドなのか。彼らの何がニコニコユーザーを惹きつけてやまないのか。動画をご紹介しながら、その魅力に迫っていきたいと思います。

以前から多数のファンを抱えていたゴールデンボンバーですが、ニコニコ動画内で本格的にブレイクするきっかけとなったのは『女々しくて』という新曲のPVと、それを自ら"パクった"(セルフカバー)二つの動画でした。


こちらが『女々しくて』のPV。曲はかっこいいし、バンドメンバーもみんなイケメン……なのにどこかおかしい、と感じたあなたの感性は間違っていません。実は彼ら、ただのヴィジュアル系バンドではなく、"ヴィジュアル系エアーバンド"なのです。つまりボーカル以外の楽器パートがすべて"あてぶり"ということですね。PVを見てもわかる通り、楽器は基本的に弾く"ふり"であり、CD等では別のプロの方に演奏してもらっているのだそうです。

ちなみにメンバーの名前とパート表記は次の通り。

  • 鬼龍院翔(vo-karu)
  • 喜矢武豊(gita-)
  • 歌広場淳(be-su)
  • 樽美酒研二(doramu)

綴りは間違いではありません。これが公式表記です。

……そんなネタ要素満載の彼らによる、「女々しくて」のセルフカバー動画がこちら。


PVよりもこちらの動画のほうが先にランクインした関係で、ここから原曲を知ったというユーザーも多いようですが、こちらはゴールデンボンバー自らによるデタラメ言語でのセルフカバー。メロディーやキーを微妙に変えてそれっぽく仕上げるなど、無駄に完成度の高い動画となっています。

エアーバンドなのはさておいて、彼らの作曲センスが本物であることをおわかりいただいたところで、もっとディープなネタ動画をご紹介していこうと思います。

ゴールデンボンバーが2009年1月1日に発売したコンセプトミニアルバム『イミテイション・ ゴールド~金爆の名曲二番絞り』から『TSUNAMIのジョニー』です。


……勘の鋭い方ならタイトルだけでもうお気づきのことでしょう。そう、誰とは言いませんが、あの茅ヶ崎と渚と夏の似合う人気バンド"っぽく"作った楽曲を"っぽく"歌っている、色んな意味でギリギリの動画です。こうした"真剣なお遊び"はゴールデンボンバーの真骨頂であると同時に、非常にニコニコ動画カルチャーとも好相性なのではないでしょうか。

他にもいくつか投稿されていますので、ご紹介しましょう。


タイトルは『ultra PHANTOM』。……あの2人組の人気ロックミュージシャンを彷彿とさせるタイトルですが、曲調や歌い方もそのまんまです。よくここまで似せることができるなぁと感心すると同時に、先ほどの『TSUNAMIのジョニー』と同じボーカリストであるという事実に驚愕せざるを得ません。僕は子どもの頃からB'zのファンですが(あ、名前出しちゃった)、こういうネタを見てもまったく嫌な気分にならないのは、楽曲から元アーティストに対するゴールデンボンバーの敬意がしっかりと感じ取れるからでしょう。


そしてこちらは『SAY NO』。……元ネタはおわかりですね。なんというか、ゴールデンボンバーのこのシリーズは、ミュージシャンのチョイスが90年代中心で非常に僕のツボなんですよね。おそらく同年代なのでしょう。


こちらも同コンセプトの動画ですが、残念ながら『イミテイション・ ゴールド~金爆の名曲二番絞り』には収録されなかったようです。その理由は「モノマネが似なかったから」。

……非常に彼ららしくて清々しい!

さて、このまま他の「モノマネシリーズ」もご紹介していきたいところなのですが、ボリューム的にそれだけで今回の記事が終わってしまいますので次へ行きましょう。


もはや音楽とは1ミリも関係のないただのネタ動画に思えますが、いちおうこれもゴールデンボンバーのプロモーション(?)動画。"ガチュピン"と"ムックー"による体を張ったネタは本職の芸人をも凌ぐレベル!


数々のネタ動画ですっかりニコニコ動画内での人気が定着したゴールデンボンバーですが、彼らが本領を発揮するのはやはりライブパフォーマンス。こちらの動画でその片鱗が伺えますが、なるほど、現在開催中の全国ツアーが軒並みソールドアウトになっているのも納得の楽しさを味わうことができます。


まだまだ紹介したい動画はたくさんあるのですが、今回はここまで。ゴールデンボンバーに会いたくなった方は、ぜひライブへ足を運んでみてください。なお彼らがよくワンマンライブを行っているのは、ライブハウス「高田馬場クラブフェイズ」だそうで、そこまでの道順は上記の動画で"鉄腕アトヌ"さんが説明してくれています。

ではまた次回!

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。

(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。