ピン芸人の頂上決定戦『R-1ぐらんぷり2010』の敗者復活戦『R-1ぐらんぷり2010サバイバルステージ』が21日、東京・台場のフジテレビにて生放送で行われ、COWCOWの山田與志が2位の友近を大差で破り、23日に行われる決勝戦に3年連続で進出を果たした。

『R-1ぐらんぷり2010』の敗者復活戦『R-1ぐらんぷり2010サバイバルステージ』で1位となり、決勝進出を果たしたCOWCOWの山田與志

8回目となる今大会は過去最多の3,539人がエントリーし、すでに決勝戦にはバカリズム、いとうあさこ、Gたかし、麒麟の川島明、我人祥太、ザ・プラン9のなだぎ武、エハラマサヒロ、あべこうじの8人が進出を決めている。敗者復活枠1人を懸けたサバイバルステージで、10人の挑戦者の中から見事勝ち抜いた山田は、決勝戦に向けて「もうネタがないんで。ネタを作ります(笑)」と、戸惑いながらも嬉しい悲鳴をあげた。

興奮気味の山田だったが、喜びもつかの間、放送終了後の会見では、「この上なくすごく嬉しいです!」と語りつつも、「これが決勝やったらな。(賞金の)500万もらって帰るのに」と浮かない表情を見せ、「今日のネタは決勝戦のために練ってきたけど、同じことをするわけにはいかないんで改良して新しいものを用意しないと……」と、ネタ薄感に不安を募らせた。さらに、「今日のVTRを(決勝戦の)オンエアで差し込んで、出たことになれへんかな(笑)」と弱気な発言も飛び出した。2日後に迫る決勝戦では、2ネタを用意することになるが、「今日、ちょっと暇だという人がいたら『ルミネtheよしもと』に集まってほしい。知恵がほしい」と、助けを求め芸人仲間に呼びかけていた。

アフロヘアの"DJボブ"に扮し、紙芝居のように絵をめくりながらネタを進める得意の"フリップ芸"を披露した山田は、地井武男ネタを巧みに繰り出し会場の笑いを誘った

また、ライバルについては、昨年の決勝戦でも競い合ったバカリズムを挙げ、「ジャンルが被ってるので負けたくない思いがあった。今回は敗者復活なのでライバルと言える立場じゃないけど、負けないようにがんばりたい」と意気込み、「秘密兵器で、もんたよしのりさんネタのコントがあるんですが、それが仕上がれば一発目はそれでいこうかな!」と、最後はこれまでの不安を一蹴。決勝戦に向けて新ネタ作りに意欲を見せていた。

「サバイバルステージ」結果は、1位:COWCOW山田與志(1,110点)、2位:友近(730点)、3位:田上よしえ(490点)。昨年の優勝者、中山功太は8位(180点)で涙をのんだ。

『R-1ぐらんぷり2010』決勝戦は、2月23日(火)フジテレビ系(19:00~20:54)にて生放送される。