途中、知床峠より羅臼岳を望むが生憎雲がかかって頂は見えない。しかし風景は雄大だ

二日目、早起きした我々一行は朝食もそこそこに羅臼へ向かって走り出した。羅臼にはおいしい海の幸がたくさん私たちを待っているからだ。特に食べたいのがイクラ。たっぷりと盛られたイクラにかぶりつくのが夢なのだ。ウトロから羅臼までは知床峠を越える知床横断道路(国道334号)をひた走るだけ。羅臼町に到着後、真っ先に向かったのが「杉本商店」。この店で「イクラより先におすすめしたいものがあるんです」と陽子さんが紹介してくれたのが知床ホッケ。

ホッケ開きが一枚780円、見るからに脂が乗って、焼いたらさぞジューシーであろう

知床ホッケの急速冷凍した真空パック(1枚950円)。宅配便で送ってもらった

杉本商店はこの腹の部分が赤い羅臼産のホッケを扱う有名なお店。肉厚で脂ののったホッケの開きが780円で売られていた。この開きは丁寧に塩をふって一夜干ししたもので、羅臼の寒風にさらすことでホッケの旨味が増しているのだそうだ。そしてお待ちかねイクラの正油漬。もちろん地元羅臼産の鮭から採れたものだ。味見してみるとまず鮮度の違いに驚く。口の中でプチッとはじける食感がたまらない。そしてそのあとじわっと広がるイクラの旨味。いやあ、羅臼に来て良かった。……次は、寿司屋で鮭児を食す!

イクラは1カップ(200g)が1,380円。鮭の中でも厳選されたものなので、色も味も濃い。今日作ったばかりとのことで、生臭さはまったくない