山田養蜂場はこのほど、鳥取大学医学部の竹内裕美准教授との共同研究で、花粉の飛散前から飛散時を通じて予防的にプロポリスを長期摂取することで、花粉症患者の症状を緩和させる可能性があることを明らかにした。

プロポリスはミツバチが植物の新芽や浸出物と自身の分泌するミツロウを混ぜ合わせて作る粘着性の物質。産地によって有用成分などが異なる。

今回の試験方法は、通院中のスギ花粉症患者30名を無作為に15名ずつに分け、一方にはブラジル産プロポリスエキスを含む試験食を、もう一方には含まない対照食を花粉飛散前から摂取させた。合計12週間にわたる摂取の結果、プロポリス摂取群は非プロポリス摂取群と比べ、症状薬剤点数の増加量が小さいことが判明したという。また両群のうち、花粉の飛散時期に薬剤を使用した人と使用していない人の割合を比較したところ、プロポリス摂取群の方が、花粉症の薬剤使用者が減少しているという結果となった。これらのことから、プロポリス摂取により症状が緩和され、薬剤の使用頻度が減少したと、同社は考察している。

同社では「本研究成果では、眠気や喉の渇き等の副作用を生じることなく、安心して摂取できる食品であることも確認されました。この調査が、花粉症治療薬の長期使用に不安を感じている方への一助になれば」としている。なお、同研究成果は、医学・薬理学の専門学術誌『応用薬理』に掲載されている。