JTBはこのほど、女性の海外レジャー旅行に関する意向調査を実施し、その結果を発表した。調査は3月4日~6日の期間、首都圏・中京圏・近畿圏在住の20代~60代の女性1,500人を対象にインターネット上で行われた。

景気動向、ガソリン価格、燃油サーチャージの状況、円高傾向を総合的に判断して今年の旅行回数はどうなるかと尋ねると、海外旅行回数が年3回以上の人は26.8%が「増える」回答。年1~2回の人でも22.4%が同様の回答を寄せている。一方、年0回の人は9.6%に留まる結果となった。過去5年間に年1回以上海外旅行経験があるリピーターほど、旅行に行きたいと思っていることが判明した。

100年に1度と言われる経済不況の下でも、お金をかけて欲しいものやしたいものを聞くと、1位「国内旅行」(42.9%)、2位「外食」(31.8%)、3位「映画・演劇・コンサート」(30.5%)、4位「海外旅行」(27.1%)との結果に。この回答をリピーターに限ってみると「海外旅行」が8割弱(78.1%)を占め断然トップとなった。

「この経済状況環境下でも欲しいもの、したいもの」提供 : JTB

また、年収別にみた場合1,500万円以上の富裕層では「海外旅行」が1位(14.6%)を獲得したほか、リピーターの間では年収500万円未満から1,500万円以上のすべての層で「海外旅行」が1位となった。

「同」年収別(上が全体、下がリピーター)提供 : JTB

さらに上記の質問で「海外旅行」を挙げた人を年代別に集計すると、「60~69歳」が37.9%、「20~29歳」が35.7%となり、一般にアクティブで旅行意欲が高いと思われている「40~44歳」のアラフォー世代(22.5%)を押さえる結果となった。

「同」年代別 提供 : JTB

このほか調査では、4月からの燃油サーチャージ料金の引き下げがリピーターの意識に好影響を与えていることが明らかになっている。同社はこれら複数の要因がリピーターの旅行意欲を高めるなどして、4月以降の海外パッケージツアー(ルックJTB)の予約状況が好調に推移しているとみている。