JTBは4日、12月23日から2009年1月3日の間の1泊以上の旅行動向の見通しを発表した。調査は、全国15~79歳の男女1,200人を対象にしたアンケートのほか、同社や航空会社の予約状況、業界動向等を基にしている。

その結果、年末年始の海外旅行者数は前年比4.6%減の58万人と予測。行き先では、円高ウォン安の影響を受けて、韓国への旅行者が前年比24.7%増となる見込みだという。ヨーロッパ地域も"ユーロ安"の関係で人気が高まっている。出発のピークは、ヨーロッパ方面は26~28日、韓国、台湾方面は26~31日、ハワイやアジアのビーチリゾートへは26~29日となる模様で、年末までの出発人数では前年を3%上回る状況にある(11月28日現在)としている。

一方、国内旅行者は前年比0.1%増の2,932万人と予測。旅行目的を問う質問に「毎年恒例なので」とする人が前年比10.8増という結果から、「年末年始は旅行」と考える人が増えたことが窺える。そのほかの目的では40.6%が「実家で過ごすため」、12.7%が「リゾート・温泉等でゆっくり過ごす」、6.1%が「テーマパーク・遊園地に行く」「自然や風景を楽しむ」と回答している。利用交通機関では「乗用車」(58.6%)、「航空機」(6.1%)、「長距離バス」(4.1%)が前年より減少したのに対して、「JR新幹線」(22.6%)「JR在来線・私鉄」(19.6%)がともに前年よりも割合を伸ばしているのが特徴だと言えよう。