Booksベストセラー週間総合ランキング5月23日~5月29日では、『うちの3姉妹(7)』(松本ぷりっつ)、『おつまみ横丁』(瀬尾幸子/編集工房桃庵)など5タイトルが新登場でトップテン入りした。

5月23日~5月29日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)

順位 書籍名(出版社) 著者
1位 B型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
2位 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) 水野敬也
3位 A型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
4位 うちの3姉妹(7)(主婦の友社) 松本ぷりっつ
5位 おつまみ横丁(池田書店) 瀬尾幸子/編集工房桃庵
6位 ヘキサゴンドリル(2)(扶桑社)
7位 脳を活かす勉強法(PHP研究所) 茂木健一郎
8位 十津川警部アキバ戦争(徳間書店) 西村京太郎
9位 情報は1冊のノートにまとめなさい(ナナ・コーポレート・コミュニケーション) 奥野宣之
10位 日本のおかず(幻冬舎) 西健一郎

新登場4位の『うちの3姉妹(7)』(松本ぷりっつ)は、人気育児ブログの書籍化第7弾。のびのびと育ちすぎている3姉妹の日常をかわいらしい絵とコメントでつづっている。思わず「くすっ」と笑ってしまうような小さな事件が毎日のように起こり、ついつい一気に読んでしまう。

5位には『おつまみ横丁』(瀬尾幸子/編集工房桃庵)がランクイン。普段台所や冷蔵庫にあるものを少しの手間で気の利いたおつまみにしてしまおうというレシピ集で、すぐに実践したくなる料理本として人気を集めている。

8位に入った『十津川警部アキバ戦争』(西村京太郎)は人気シリーズの最新作。かつての電気街としての秋葉原しか知らない十津川警部が、オタクの町「アキバ」で誘拐犯と対決するという筋立て。

9位の『情報は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之)は、情報を分類・整理するよりも一冊のノートにすべて書いていったほうが使いやすい、とする目からウロコ的なビジネス書。

10位『日本のおかず』(西健一郎)は、新橋「京味」の店主による家庭向けの料理本。難しい手順や特別な材料を必要とせず、少しの工夫で毎日の料理がおいしくなる方法を説明している。

今週の注目

『オタクに未来はあるのか!? 』 PHP研究所/森永卓郎・岡田斗司夫/1,100円(税別)

「オタク」という言葉が世に出てから久しい。その語の意味するところも変容しつつあり、近年では秋葉原や"萌え"と結び付けて語られることも多い。だが、「電車男」に代表されるような典型的なオタク集団は実際には存在せず、むしろその価値観が細分化され小集団化しているとするのが本著の主張だ。

本著は経済アナリストの森永卓郎とオタクに関しての考察を続けてきた評論家の岡田斗司夫とによる対談形式をとっている。ふたりの対談の方向は全体を通して「オタクは経済として存続するか」。著者はオタクの嗜好が細分化している今日、オタク産業は小資本・少量生産で経営が成り立つニッチ産業だとする反面、閉鎖的な社会になってゆるやかに衰退する可能性もあるとする。

また、本来は与えられたものの中から「萌え」を見い出すものだったのに、今では最初から「萌え」を意図したものが作られているという点で、旧来のオタクと新興のオタクの違いも分析。

「友達のかわりにネットがある、彼女のかわりに萌えがある」というようなオタクの行く末に関してはかなり厳しい見方を提示しており、「モラルの低い下層階級になってしまうのでは」との予想も示す。「彼らは安いものや無料のものにしか興味を示さないので、ビジネスとしても厳しい」というのが著者ふたりの共通した意見だ。

著者は結論として現在のオタクとは何かを定義しているが、あくまで「暫定的」とことわっている。それは、オタクとオタクを取り巻く環境が今まさに変容していることを読者に教えてくれる。