吉田秀彦引退興行「ASTRA」を観戦してきました

格闘技は昔から大好きでした。観戦するのも好きだし、小学生のころは本気でプロレスラーになりたいな、と夢を見ていた時期もありました。それから月日は流れ、当時デビューしたての私は、事務所の社長に「PRIDE」の試合に連れていってもらい、高田選手やヒクソン・グレイシーに圧倒されたのを今でも覚えています。

華やかでキラキラした衣装をまとったタレントさんたち、迫力ある音響、お祭り騒ぎのように今か今かと試合を待っている観客たち、命がけの選手の闘い。もうとにかくその全てが斬新であり刺激的でした。ちょうど私の前には高田選手の奥様がいらっしゃっていて、見守るような背中越しの姿もとても心に残っています。

普段の生活の中で、命を懸けるようなシチュエーションや刺激を受けることはほとんどないので、そうやって「PRIDE」の試合を機会あるごとに観戦するたびに、「やらねば!」なんて思い出すのでした。ですから「PRIDE」はある意味、私の中では一番活気があって盛り上がった格闘技のイベントだったな～と。またいつか「PRIDE」が復活して、そんな迫力のある試合を見てみたいと密かに思っています。

私的に選手の中で特に印象は強かった人と言えば、吉田秀彦選手。強靭な海外の選手と闘って勝ち進むスーパースターとしての存在がありました。硬派で余計なことは言わず、強くてかっこいい! そんな吉田選手の試合を見るたびに勇気をもらっていたと思います。

そして先週末、吉田秀彦引退興行「ASTRA」を観戦しに日本武道館へ行ってきました。吉田選手の対戦相手は一番弟子の中村和裕選手。「PRIDE」などの試合で当時出てきたばかりの彼の姿は、リング上の吉田選手のそばにあり、また中村選手の試合のときには吉田選手がリング横で見守ってる姿を見ていただけに、なんだか言葉にできないせつなさがこみ上げてきました☆

しかも中村選手も、硬派で一生懸命なイメージがあり大好きな選手! 時代の流れ、次世代交代、それから良かった格闘技時代からの流れを狭間見るようでひとつの時代の終わりを感じずにはいられませんでした。今回のふたりの試合にはこれまでの交流が垣間見えて、吉田がリング上で笑いながら「来い!」って叱咤激励している姿が、もうキューンとなっちゃって感動しました。

試合は判定で、中村選手が勝利。世代交代の儀式が静かに終わり、始まった気がします。その後の吉田選手の引退セレモニーではご両親がリングに上がられ、観客たちも起立し、そのシーンを見守っていましたが、多分あの場面にいたほとんどの人は涙がこみ上げてきたのではないでしょうか。

お疲れさま! という気持ちと、わかっているけど悲しい気持ちが交差していました。自分の可能性を求め、格闘技の世界に40歳まで頂点でやり続けたってことが本当に凄いことだなって思います。歌の世界は格闘技の世界とは肉体的なことで言えば違うわけですが、この瞬間を生きる! ってことは大事なことだと思ったし、今しか表現できないことをこの瞬間に残しておく、ということは同じだなと思いました。

余談ですが、今回の観戦では必死になって選手を応援している傍ら、めっちゃお菓子を食べていました(笑)。普段はそう食べないポテトチップスやイカ揚げのお菓子、みたらし団子、チーたら、唐揚げ……。そして試合後、反省会も含め友達4人で串揚げ屋さんへ。夜も遅めのディナーだったので少食にしてみたんですが、次の日にはばっちり1キロ増えていました。でも、観戦中に飲んだり食べたりするのもひとつの楽しみですからね☆ それでは、また次週お会いしましょう。そういえば、今週からGWですね♪
See you soon love xx.