メキシコ渡航記パート2 メキシコシティ編(3)

メキシコ渡航記パート2 メキシコシティ編(3)

もうメキシコは1カ月に2度もおじゃましたので、なんだかとても親近感があります。フリーダ・カーロのお家にも行けて、絵画も見れましたし♪ 日本とメキシコ交友400周年記念の今年は、日本でもメキシコ展みたいなものがあるらしく、フリーダ・カーロの絵画も見られるみたいですよ。

さて、メキシコにはシティから車を走らせて行く感じですが、「テオティワカン」というとても有名な2つのピラミッドがあるんです。そのひとつの大きいほうの"太陽のピラミッド"に登ってきました。登る前に地上でピラミッドをバッグに写真を撮っていますが、頂上の人間が米粒より小さく写っています。それを見ると、このピラミッドの大きさがわかるかなと思います。メキシコは標高も高く、普通に街中にいても人によっては高山病になる方もいたり、空気が少ないというか、すぐ「はぁはぁ」疲れちゃうのです。そこへきて「ピラミッドへ登る」という、これにはみんな最初は「大丈夫かなぁ～」なんて思っていました。

ところがピラミッドの頂上は、空気が澄んでいて空に近い。空に近いと届きそうな気がして気持ちがいい♪ さらにパワーがみなぎってくる感じに! あまり普段そういう霊的(?)なことは感じないのですが、ほ～んと心地良い感じでした。なかなかピラミッドに登ることってないでしょうが、ぜひ機会があれば登って体感してみてくださいね。

そういえば、世界的に有名な「褐色のマリア様」を見に教会へ連れて行ってもらいました。マリア様といえば普通は白い肌らしいのですが、メキシコにあるマリア様の絵は褐色なのです。とてもすばらしい教会でしたが、私とマネージャーは、この教会の敷地内にあるもうひとつの教会へ足を踏み入れた瞬間、ぼわぁ～んとなんだかカラダが重いというか足取りが重いというか、そんな感覚に襲われ、すぐに教会から出てきました。

多分、昔、地震などがあったせいで教会が傾いていて、入り口付近が上り坂みたいになっていたので足取りが重くなってしまっただけかもしれないのですが、怖くなってしまい、出てきてしまいました。

あと、毎日毎日観光して、嬉しい反面「仕事しなくて大丈夫かな? っていうかちゃんと歌えるかなぁ」という心配をしていましたが、ライブ以外にもラジオ番組に出演させていただきました。メキシコとアメリカの生放送の番組で、「きゃ～、国際的だわ～!」と興奮しながら出演。しかし、知っているスペイン語が「テキーラ飲みたいです」しか思い出せず、がんばって言えた言葉がそれでした。

生放送なのでリスナーの方々からも質問などが届いていましたが、そのなかに「日本のアニメはヴァイオレンス、黒魔術、戦争といったものが描かれていることがありますが、子どもたちへの影響について」なんていうような質問もされました。私たちは幼いころからアニメが日常にあり、戦いのシーンなども見ていましたが、あらためて意識をして見てみると、質問されたように"戦い"のシーンがよく出てきているな、と感じました。だからといって戦争がいいわけでもなく、戦いがいいというわけではないです。

私が主題歌を歌わせていただいた『聖闘士星矢』も戦いのシーンが多いですが、原作者の車田正美先生が以前こうお話されていました。

「例えば学校でイジメられていて、自分は弱くて、でも家に帰ってテレビで『聖闘士星矢』を見ると、自分にも勇気が湧いてくるような、自分も強くなれるんだ! という気持ちになってくれたら嬉しい」

決して弱いから負けるのではなく、勇気や友情、信じること、前に進むことで新しい自分になれる。そんなことをメッセージで伝えているんではないかなと思い、私もそういうメッセージを歌をとおして伝えられたらいいなと思っています。

次週はライブのお話、それからリチャリブレのお話もするつもりです。では、またお会いしましょう。
See you soon love xx.