「継続は力なり」
「実践して、習慣化して、はじめて自分のものになる」

20代の私も、「継続することの大切さ」は知っていました。どんなスキルも知識も、1日では身に付きません。それらは実践し、継続し続けなければ、決して自分のものにはならないのです。

「よし、明日から1時間早く起きて、会計の勉強を継続するぞ!」
「よし、来年は、1年間ランニングを続けて体力強化をするぞ!」

私はこのように、頻繁に「継続する決意」をしました。しかし、どれも続くことはなく……。30歳の時には、仕事で挫折して、休職していたのです。

  • 継続して何かに取り組めないと悩んでいませんか?(写真:マイナビニュース)

    継続して何かに取り組めないと悩んでいませんか?

継続したのは「続けようと思わなかったから」

復職に向けて、私は、ほんとに自分には継続したものが無かったのか、自分の人生を振り返ってみました。すると、この私にも、二つだけ、バッチリと継続していたものがあったのです。

それは、「お酒」と「たばこ」。私は大酒飲みで、ヘビースモーカーだったのです。では、お酒とたばこはどうしてこんなにも継続したのでしょうか。

その時、私は、人生最大の大発見をします。それは、「続けようとまったく思わなかったから、続いた」という法則でした。

「よし、必ず毎日たばこを吸うぞ!」とか、「死ぬまでお酒を飲み続ける」なんて計画したことも、誓ったことも、紙に書いて壁に貼ったことも、私は一度もありません。むしろ、いつかは止めなきゃ、と毎日考えていたのです。

それでもなぜ続いたかというと……
「でも、"今日だけ"は、吸い、飲む」と決め、その「今日一日だけ」を積み重ねていたからでした。「今日だけはやる」この「今日一日だけ作戦」で、私は、その後、どんどんと継続することに成功します。

継続のカギは「今日一日だけは、やる」

たばことお酒は31歳でやめ、もう20年以上、禁酒と禁煙が続いています。そして、プレゼン力も文章力といったビジネスに必要な力も、良い型で継続するとこと、つまり「守破離」で無事にプロのレベルまで伸ばすことができました。

最近では、長年つきあってきた湿疹を根本から治すべく、マクロビオティックという考えのもとに、肉と魚を食べない玄米菜食での体質改善にチャレンジ。約5年続いた今、改善の手ごたえを感じています。

では、肉と魚が嫌いになったのかというと、そうではありません。テレビのグルメ番組を見れば、「うまそうだな~」と食べたくはなります。そこで、「一生食べない」と思うと、苦しく、切なくなってしまいます。

「明日は食べるかもしれない、でも、今日だけは食べるのをよそう」こう考え、「今日一日だけ作戦」を実践した結果、ムリなく続いています。

逆にいえば、「明日からやる」「いつかやる」と思ったことは、ほとんど実践されません。 「今日一日だけは、やる」と気軽に考え、今日という唯一変えることができるこの瞬間に変化のエネルギーを投入することが、継続のカギとなるのです。

筆者プロフィール: 堀田孝治

クリエイトJ株式会社代表取締役
1989年に味の素に入社。営業、マーケティング、"休職"、総務、人事、広告部マネージャーを経て2007年に企業研修講師として独立。2年目には170日/年の研修を行う人気講師になる。休職にまで至った20代の自分のような「しなくていい努力」を、これからの若手ビジネスパーソンがしないように、「7つの行動原則」を考案。オリジナルメソッドである「7つの行動原則」研修は大手企業を中心に多くの企業で採用され、現在ではのべ1万人以上が受講している。著書『入社3年目の心得』(総合法令出版)、『自分を仕事のプロフェッショナルに磨き上げる7つの行動原則』(総合法令出版)他。