ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計125万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
「決断できない」を防ぐには?
6月の1位は『最新科学が教える「決断疲れ」をなくす習慣』(堀田秀吾、新潮社)でした。
私たちの毎日は「決断」の連続です。ランチに何を食べようか、顧客からの要望にどう答えるのか、ダイエットをしたいけどスポーツジムに通うべきか……。ある研究によると、「人は1日に約3万5,000回もの決断をしている」のだそうです。
さんざん迷った挙句、「結局、何も決められなかった」ということもあるのではないでしょうか。本書では最新科学に基づいた、「決断疲れ」を避けるための方法を教えてくれます。
そのひとつが「選択肢を絞る」というもの。人間は目の前にあまりにもたくさんの選択肢があると、逆に決められないそうです。初めて入ったレストランのメニューが多すぎて選べない、というのはまさにそれですね。
ほかにも、短時間で決める、決め方のルールを事前に決めておく、不安を紙に書き出すなど、シンプルですぐに取りかかれる方法が紹介されています。「決断疲れ」の負荷を軽減したい人におすすめの一冊です!
スマホ疲れに効く“脳のセルフケア”
2位は、『医者が教える疲れない人の脳』(有田秀穂、三笠書房)。
あまり動いていないのになぜか疲れている。いつも頭がぼーっとしている。朝の目覚めがスッキリしない……。そんな症状に覚えがあれば、「脳疲労」を疑ってください。
脳疲労とは、文字通り脳が疲れている状態。スマホやパソコンを長時間見続ける生活を送っていると、脳に慢性的な疲れが溜まり、脳疲労を起こすのだそうです。
脳が疲れると睡眠の質を落とし、感情コントロールにも悪影響を及ぼします。ひどくなると不眠やうつ病、自律神経失調症などを引き起こす原因にもなるそうです。
本書では脳生理学・精神生理学を専門とする医師で学者の著者が、脳を疲れさせない生活習慣やセルフケアを、わかりやすく教えてくれます。
デジタルデバイスに依存気味の人、ゲームや動画視聴でストレス解消をしがちな人に、ぜひとも読んでほしい一冊です。
「がんばれば終わる」から卒業しよう!
3位は『決定版 仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(飯田剛弘、明日香出版社)でした。
「毎日残業続き」「なぜかいつもスケジュールより遅れてしまう」というなら、本書はうってつけの一冊です。
そもそも、なぜ仕事が時間通りに終わらないかのでしょう? それは自分のがんばりが足りないからではなく、仕事の段取りを知らないから。本書ではステップ・バイ・ステップで、今日からすぐにできる仕事の段取り術を伝授します。
その大前提として覚えておいてほしいのは、目の前の仕事にすぐ取りかかってはいけないこと。すぐに始めるほうが早く片付きそうですが、「そもそも、この仕事は自分がやるべきなのか」「誰かに頼めないか」「自分がやるなら、“今”やるべき仕事なのか」と考えてみましょう。振り分けられた仕事をそのまま実行するのではなく、「やらない選択肢」を持つのも大事な段取り術のひとつなのです。
今日こそ定時あがりするためにも、読んでみてはいかがでしょうか?
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月は、仕事のパフォーマンスを上げるための本が上位に並びました。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。6月のランキングでは、『超初心者でも稼げるAI活用法』(あべむつき、KADOKAWA)、『「なまけもの」のやる気スイッチ』(内藤誼人、総合法令出版)、『1冊まるごと「完コピ」読書術』(あつみゆりか、PHP研究所)、『構造化思考のレッスン』(荒木博行、ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。