「旨くて、安いラーメンが食べたい」。1杯1,000円を超える高級ラーメンも多いが、手軽で・旨くて・さらに安くラーメンが食べられるのなら最高だ。全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター・井手隊長が、旨くて安いアンダー700円のラーメンを紹介する。

今回は、東京・赤羽にある「支那そば 大陸」だ。

  • 東京メトロ南北線・赤羽岩淵駅近くにある人気の町中華「支那そば 大陸」の一杯を紹介しよう

    東京・赤羽「支那そば 大陸」


東京メトロ南北線・赤羽岩淵駅近くに人気の町中華がある。「支那そば 大陸」だ。ちょっとくたびれた赤いテントがノスタルジック感を演出している。

ここは国立にあった「大陸」からの暖簾分け。店主の亀山勉さんは「大陸」で修行後、兄と東十条で店を開く。その後独立したが一度閉店して池袋のラーメン店で修行し、赤羽駅前で再び開業。2004年にこの場所に移ってきたという。

店内はサインがいっぱい。 ドラマの撮影場所にもなったようで、「新垣結衣」「松田龍平」「黒木華」の色紙もあったが、これは本人のサインではない(笑)。

一番人気の「支那そば」は600円。「支那そば」と「醤油ラーメン」があって、その違いを女将さんに聞くと、タレが違うとのこと。

具はチャーシュー、ゆで卵、ほうれん草、ナルト、メンマ、ネギ。麺は中細縮れ。清湯系のスープは塩とも醤油とも言い難いじんわりとした味わい。「塩も醤油もどちらも入ってます」と女将さん。鶏ガラや煮干しでとったスープはまろやかで美味しい。

そして光っているのは麺だ。モチっとした歯応えを残しながらビシッと茹でられていて、啜り心地が良い。

見た目には懐かしさ満載だが、はっきりと旨さのわかる一杯で、ラーメンからお店の人気がしっかりと伝わる。 お店の雰囲気も最高なのでぜひ訪れてみてほしい。

支那そば 大陸
東京都北区赤羽1-49-9 イデアコーポ
03-3902-8309