続いて、前日ブッキング・笑福亭鶴瓶が登場(熱湯風呂)、ASKAの歌(LIVE表示なし)、出演者トーク、前日ブッキング・浜田雅功にふんした山本高広が登場、歌姫を取り巻くプロのTORIMAKI・白木善次郎、かまいたちの漫才、浜崎あゆみの歌(LIVE表示なし)、出演者トーク、前日ブッキング・新庄剛志が登場(柴田英嗣が熱湯風呂)、リクエスト歌謡祭・乃木坂46のきつねダンス、岡本知高&デーモン閣下の歌、フジテレビアナウンサーの歌、稲田直樹&斉藤慎二の歌、INIの歌、ダイアンの漫才、Aマッソの漫才、矢部浩之の歌、出演者トーク、エンディングはMC陣の「明日があるさ」。
第2夜で最もネット上が沸いたのは、浜崎あゆみの運転手を務める形でエイベックスの松浦勝人会長が登場したシーン。これぞサプライズであり、生放送の醍醐味だが、前日ブッキング電話からの出演は鶴瓶と新庄のみで、上戸、浜田、マツコ・デラックスは姿を見せずに終了。IPPONと熱湯風呂で盛り上がった第1夜と比べるとトーンダウンした感は否めない。
もし、ガチンコで突然電話をかけられる大物が少ないのなら、「スタッフの事前キャスティングでMCを驚かせる」という形でもいいのではないか。視聴者はこのMC陣と大物芸能人の絡みを見たいと思っているだけで毎年、鶴瓶を見たいわけではないだろう。
全体を通して感じたのは、「やはり長時間の生放送特番は面白い」と「昨年同様の物足りなさを感じる」の2点。前述したように笑いと歌のコラボが少なく、昨年よりも減ったのは残念であり、ネタ番組と歌番組を交互に放送するような単純な構成は「年に一度の長時間特番」というお祭り感を抱かせない一因となっている。
また、「IPPON GP THE LIVE!」が素晴らしかった一方、「9時間で目玉企画が1つしかない」ことも物足りなさを感じる理由だろう。制作陣は決して手を抜いているわけではないが、昨年から「欲張らない」「無理しない」というスタンスが垣間見えるのも事実だ。
テレビがネットコンテンツに勝てそうなものを見せつけながらも、全体としてのパワーは感じられず…。予算・時間・人材などの点で難しさがあるのは分かるが、今年も「楽しませてもらった」という気持ちと同等以上に、もどかしさを感じてしまった。
■次の“贔屓”は……ナンバーワンのその後の人生を追う『THEプラチナリスト』
今週後半放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、18日に放送されるTBS系バラエティ特番『THEプラチナリスト~スターが生まれた伝説の名簿』(21:00~)。
ヒロミと中居正広がMC初タッグを組む特番で、「さまざまな大会やコンテストのナンバーワンに輝いた人物のその後を調査する」というコンセプトで放送する。
フィーチャーされるプラチナリストは、「夏の甲子園優勝投手」「今宮戎マンザイ新人コンクール」「ミス東大グランプリ」の3つ。それぞれ「30年、15年、15年にわたるリストを作り、その後の人生を追う」というだけに、スケールの大きな特番になるのではないか。