視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(5月26日~6月1日)を発表した。
街や住む人たちの魅力を伝える番組に高い関心
この週のランキングは、地域や人々の暮らしに焦点を当てた番組が個人全体で高い注目度を集めた。テレビ東京『出没!アド街ック天国』が66.5%で3位、NHK『ブラタモリ』が66.0%で5位、テレビ朝日『ポツンと一軒家』(ABCテレビ制作)が64.7%で8位にランクインし、街やそこに住む人たちの魅力を伝える番組への関心の高さが浮き彫りになっている。
一方、コア視聴層(男女13-49歳)では、フジテレビ『世にも奇妙な物語35周年SP』が5位(64.8%)と健闘を見せた。特に織田裕二主演の幻の名作『ロッカー』が35年ぶりに解禁され、放送直後にはX(Twitter)でトレンド1位を獲得するなど大きな話題となった。長年封印されていた伝説的エピソードの復活は、懐かしさと新鮮さが同居する特別な体験として、幅広い世代の注目を集める結果となっている。
復讐計画に新たな波乱をもたらす砂羽の登場
コア視聴層ランキングで注目度69.8%を獲得し、堂々の2位に輝いたのは、フジテレビ系ドラマ『あなたを奪ったその日から』(カンテレ制作)だった。
10年前に食品事故で子どもを失った母親・中越紘海を演じる北川景子が、複雑な感情を見事に表現した今回のエピソード。事故を起こした惣菜店の社長・結城旭(大森南朋)への復讐心と、誘拐した萌子(倉田瑛茉)への愛情の狭間で揺れ動く紘海の心情が、視聴者の心を強くつかんだ。
特に旭が今でも次女・萌子の生存を信じていることを知った紘海の激しい動揺は、復讐の意味を問い直すターニングポイントとなった。
クライマックスでは、紘海と記者・砂羽(仁村紗和)がついに遭遇するシーンが描かれた。居酒屋で偶然を装って望月(筒井道隆)に近づいた紘海だったが、そこに現れた砂羽に10年前の食品事故の被害者遺族だと気づかれてしまう。
このシーンでの北川景子の表情の変化は圧巻で、SNSでも「2人はどうなるの?」「ついに北川景子ちゃんと仁村紗和ちゃんが遭遇してしまった」という声が上がっている。
復讐計画に新たな波乱をもたらす砂羽の登場により、物語はさらに緊迫感を増していくことだろう。