日本テレビは5日、国際的なスタジオとライツビジネスを展開するカナダのBlue Ant Studiosと戦略的パートナーシップを締結することで合意したと発表した。日本テレビの新たな制作部門・GYOKURO STUDIOSが手がけるバラエティフォーマットについて、北米市場での開発・制作拡大を目指す。

  • 日本テレビLAビジネスオフィス代表の宮内友章氏(左)とBlue Ant Studios 共同社長のマット・ホーンバーグ氏

この提携は、Blue Ant Studiosが手がけた日本テレビの世界的ヒットフォーマット『はじめてのおつかい(Old Enough!)』カナダ版の成功に基づいたもの。カナダでは第1シーズンに続き、第2シーズンへの期待も高まっているという。

コメントは、以下の通り。

■Nippon TV International 副社長 LAビジネスオフィス代表 宮内友章氏

「『Old Enough!』がカナダで温かく迎えられたことを受けて、私たちはフォーマットのさらなるローカライズとグローバル展開の拡大に大きな可能性を感じています。このたび、Blue Ant Studiosとの戦略的パートナーシップを発表できることを誇りに思います。Blue Ant Studiosは、コンテンツ業界で確かな地位を築いており、北米および世界市場において、卓越した専門性と豊富な成功実績を有しています。両社の力を結集させることにより、彼らの創造性と市場をリードする洞察力を、日本テレビの持つ独自のフォーマットアイデアと融合させていきます。このパートナーシップは、日本の独自性を活かしたクリエイティビティをローカル・グローバル両方の視点を踏まえて世界中の視聴者に届けるという私たちの取り組みにおいて意義深い一歩であり、Nippon TV LAが掲げる『世界に通用するエンターテインメントの創出 (Creating Global Entertainment) 』というビジョンに完全に合致した、エキサイティングなコラボレーションであると確信しています」

■Blue Ant Studios 共同社長 マット・ホルンバーグ氏

「Blue Ant Studiosと日本テレビは、グローバルに響く年齢・性別を問わない幅広いエンターテインメントフォーマットについて、同じようなビジョンを共有しています。ストリーミングやネットワークのパートナーから、野心的でインパクトのあるコンテンツがますます求められる中、このコラボレーションは、国際的な展開が可能なスケーラブルなIPに注力するという当社の戦略を後押しするものです。革新的なアイデアを、まず特定の海外市場で試し、その後に北米市場へ導入するというモデルは、今まさに注目を集めており、私たちもこのやり方をさらに発展させていきたいと考えています」