フジテレビの番組審議会は、5月14日の会合で月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(毎週月曜21:00~)について審議した。

  • フジテレビ本社=東京・台場

委員からは「若作りしたり、若い人におもねるのでもない、“この世代が60代になるとこんな感じになる”というドラマはとても良い」「男女とも仕事やそこで得た仲間がらみの悩みや家族の悩みが混在する中で恋愛が起こるのは、とても平和でありながらリアル」と概ね好意的な意見が寄せられた。

そんな中、「長いシリーズを実年齢に近い設定で続けていくことは、“フジテレビもこの間ずっと続けてくれて良かった”という、フジテレビの信頼にもつながっているのでは」「脚本家を中心に作られた世界観を壊さないキャスティングが丁寧で、テレビ局が作り手を大事にしていることが伝わってきた。このスタイルを大事にしていくと、フジテレビの信頼につながると感じた」「今は逆風が吹き荒れるフジテレビのイメージ回復のきっかけになる良作。こういう作品を作り続けることで、信頼を取り戻していくしかない」と、同局を巡る一連の問題を踏まえた声も。

それを受け、局側からは「現場は、“自分たちにできることは、良い作品を作って局の信頼を回復していくことしかない”という思いで作っている」と意識が述べられた。