日本テレビ系大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(8月30~31日)のチャリティーパートナーに、志尊淳が就任することが6日、発表された。

  • 志尊淳(左)と永島龍さん

今年新設されたチャリティーパートナーは、それぞれのテーマで『24時間テレビ』の企画に参加する協力者。志尊は「自分が経験したことも含めて、番組を通して何か皆さんの力になれたら」という思いから参加を決めた。

かねてから、新型コロナウイルス感染症がまん延するなかで奮闘する医療従事者にむけ自ら寄付をするなど、社会に向けて「自分にできることはなんだろうか」と絶えず考え、行動し続けていることで知られる志尊。

そんな彼がより一層、「社会のために」という思いを強くしたのは、4年前。弱冠26歳で命にも関わる突然の病魔に襲われた経験からだという。前兆もなく心臓の大病「急性心筋炎」を患い、一時はICUに入るほどの入院生活を余儀なくされた。命の尊さに直面したこの経験は、今回チャリティーパートナーとして『24時間テレビ』に参加する大きな理由になったという。

さらに、番組が今年掲げたテーマ「あなたのことを教えて」についても、「まさに僕自身が人と関わる上で大きなテーマにしていること」と共鳴。「僕は無知というのが一番怖いことだと思っています。“教えて”というのもそうだけれど、意識しているのは自分から“知ろう”とする姿勢。知るために、教えてもらうために、どう自分がその人と関わって寄り添っていくか、心がけています」と語る。

すでに出演が発表されている上田晋也、羽鳥慎一、水卜麻美アナの総合司会3人と、同じくチャリティーパートナーとして参加する浜辺美波との共演については、「こんなに素敵な方々と一緒に、たくさんの人の思いに寄り添っていけることが心強い。たくさんの方に見ていただけるようしっかりと番組を作っていければ」と意気込んだ。

志尊が向き合うのは、毎日1分1秒をまさに「命の尊さ」と向き合いながら生きる若い男性、永島龍さん(26)。今年2月、“発症率10万人に1人”といわれる小腸がんでステージIVと診断されながらも、SNSで闘病のリアルを前向きに発信。多くの人に少しでも勇気と希望を届けたいという真摯(しんし)な姿勢が共感を呼んでいる。

そんな永島さんと志尊は、永島さんの自宅での初めてのロケから、「龍くん」「淳くん」と呼び合うなど、意気投合。同年代で、野球とキックボクシングという共通点もあり、なごやかなインタビューが行われた。

はじめに志尊が「言いたくないことや話したくない、これは違うということがあれば教えてほしい」と気遣うと、「むしろうれしいんですよ。話を聞いてもらえることが」と返す永島さん。

前向きに、家族と「今」を大切に歩み、さらに自分の経験や思いを世の中の人に発信する彼に出会い、志尊は「龍くんの動画を見ていると、『俺は何を言っているんだ、もっと頑張れるよな』という気持ちになる。闘い続けている龍くんに、何か少しでも力になれることがあれば」と伝えた。

志尊のコメント全文は、以下の通り。

――チャリティーパートナー就任への思い。

ずっと視聴者として見ていた24時間テレビに自分が携わる機会をいただくとは夢にも思っていなかったので、本当に驚きました。最初は自分に本当にできることはあるのかという心配もあったのですが、自分が経験したことも含めて僕が力になれることがあるなら精一杯やらせていただきたいと、今回チャリティーパートナーとしての出演を決心しました。
僕は4年前、26歳の時に大きな病気にかかりました。
その時の自分の経験、そのときに僕なりに思ったことは、今の自分を形成しているものだと思っています。
視聴者の皆様それぞれに感じ方はあると思うのですが、あの経験をした自分なりに、いろんな人に寄り添っていきたいという気持ちです。

――今年の24時間テレビのテーマ「あなたのことを教えて」について。

まさに僕自身が人と関わる上で大きなテーマにしていることです。
僕は無知というのが一番怖いことだと思っています。
「教えて」というのもそうだけれども、「知ろう」とすることもすごく大事で、意識しているのは自分から「知ろう」とする姿勢。知るために、教えてもらうために、どう自分がその人と関わって寄り添っていくかを心がけています。いろんな人にお話をうかがいながら、自分なりに寄り添っていきたいです。

――上田晋也・羽鳥慎一・水卜麻美アナの3総合司会と、すでに発表されているチャリティーパートナー浜辺美波さんについて。

こんなに素敵な方々と一緒にたくさんの人の思いに寄り添っていけることが心強いです。
総合司会のお3方は、いつも番組で共演させていただくたびにたくさんフォローしてくださる方々なのですが、今回は僕がチャリティーパートナーということで、皆さんにフォローされるばかりではなく、一緒にいろんな人に寄り添っていければと思います。
浜辺さんとの共演も心強く思っていて、同じチャリティーパートナーとして、たくさんの人に見ていただける番組を一緒にしっかりと作っていきたいです。

――総合司会の上田さんとは昔からのご縁だとうかがいましたが。

今から10年以上前、僕がまだデビューしたばかりで、バラエティ番組の経験も浅かった10代の頃に、上田さん司会のクイズ番組に何回も呼んでいただいていたんです。今でも共演するとその都度、あたたかい言葉をかけていただきます。収録中は「次は何を振られるんだろう」とちょっと圧を感じてしまうんですけど(笑)、カメラが回っていないときに細やかに気づかってくださって。僕の中では「兄貴」という感覚があって、お会いするたびに初心を思い出して背筋が伸びる方です。

――今回取り組まれる企画への思いをお願い致します。

26歳でがんの闘病をされている方に取材をさせていただくことになりました。
今回お会いしてみて、本当にとても明るい人で、僕自身がすごく頑張ろうという気持ちにさせてもらって、彼から元気を与えてもらいました。
全力で生きている彼に、僕も全力で向き合って、彼が皆さんに伝えたいことであったり、やりとげたいことを、精一杯サポートさせていただければなという思いです。
全力で彼のことを教えてもらい、知って、ちゃんと彼の伝えたいことを伝えていけたらなと思っています。

【編集部MEMO】
同じくチャリティーパートナーに就任した浜辺美波は「今回、24時間テレビの皆様にお話をいただき、この機会に番組のお力をお借りし、もし私にできることがあるのならば精一杯協力させていただきたいと思い、お受けすることにいたしました。賛否両論、色々なご意見もあるかと思いますが、それ相応の覚悟をもって、企画にそして能登に向き合う所存です」とコメントしている。

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