テレビ解説者の木村隆志が、先週注目した“贔屓”のテレビ番組を紹介する「週刊テレ贔屓(びいき)」。第202回は、4日に放送されたTBSのバラエティ特番『拡散!芸人ネタ動画 有田バズレーション!』(14:00~)をピックアップする。

同番組のコンセプトは、「我こそはバズりたい」という芸人たちのネタ動画を各界・各世代の拡散力あるゲスト審査員が視聴。「おもしろいと思うネタ動画を自らのSNSアカウントで拡散していく」という新機軸のネタ番組であり、生放送だけにバズっていく様子をリアルタイムで体感できるという。

土曜14時台という時間にどれだけの効果が得られるのだろうか。

  • 『拡散!芸人ネタ動画 有田バズレーション!』MCのくりぃむしちゅー・有田哲平

    『拡散!芸人ネタ動画 有田バズレーション!』MCのくりぃむしちゅー・有田哲平

■審査員のフォロワー数は計174万人

有田哲平による番組タイトルコールのあと、すぐにネタ動画スタート。さすが生放送のネタ番組だけあって進行が早い。

最初の動画は、もりせいじゅの「マンホールの上はダンスホール」。ネタ動画が始まると、画面左上に「スマホ片手に見るネタ動画番組 面白かったらRT→カクサン!」、右上に「公式アカウントをフォローして参加!」「@aribuzz_tbs」「#有田バズ」「LIVE」、その下に有田、DAIGO、吉田沙保里、渋谷凪咲のワイプが表示されている。

ネタ動画が終わると、DAIGO、吉田沙保里、渋谷凪咲の3人が拡散ボタンを押し、“大カクサン”というマークが表示された。有田が「幸先いいですね」とコメントしたが、正直あまりウケていなかっただけに「甘めの番組か」という印象が……。この手の番組は忖度なしでジャッジしていくほうがレコメンドされやすく、すなわちバズりやすい。スタート早々やや危険なムードを感じてしまった。

2番目はハリウッドザコシショウの「ハナシが全く入って来ない! 地獄映像」。これは笑っていたにもかかわらず、3人とも“カクサンなし”。

3番目は岡野陽一の「激アツ新台! 芸能人スロット」。トイレットペーパーに書いた芸能人の名前を手で回して合わせるだけのネタだったが、なぜか3人一致の“大カクサン”。

このタイミングで“芸人動画バズコンテンツ局”のアリタキョクチョウ(有田)とヤマモトリナ(山本里菜アナウンサー)があいさつし、番組内容をあらためて紹介。さらにDAIGO、吉田、渋谷のツイッターフォロワーが計174万人以上いることがアナウンスされた。「インフルエンサー」と呼ぶにはフォロワー数が微妙だが、「生放送でコメントできる3人をそろえた」ということだろうか。

■唯一3ネタを披露した若手芸人は?

4番目は、なすなかにしの「芸歴20年! なすなか流ロケの移動手段」で、DAIGOと渋谷が押して“2カクサン”。

5番目は、流れ星☆ちゅうえいの「中毒動画! 3300万回再生『ウ゛ィ゛エ゛』のちゅうえいver.『チ゛ュ゛エ゛』」で、DAIGOと渋谷が押して“2カクサン”。

6番目は、ナイチンゲールダンス・ヤスの「うちの彼氏カッコつかないんだけど」で、渋谷が押して“1カクサン”。

スタジオトークをはさんだ7番目は、ロングコートダディの「もう死ぬというのにマウントをとろうとする男」で、3人が押して“大カクサン”。

8番目は、そいつどいつの「危険すぎる! ヤクザの車の窓で髪を直す男」で、渋谷が押して“1カクサン”。

9番目も、そいつどいつの「危険すぎる! ヤクザの車の窓で髪を直す男 リターンズ」で、DAIGOと渋谷が押して“2カクサン”。

ここでヨシハラアミ(良原安美アナウンサー)とスマホを模した縦長の巨大スクリーンが登場。スクリーンにはツイッターのタイムラインが表示されている。ヨシハラはツイートが表示され見られた回数を示す「インプレッション」の数値を発表。この時点でベスト3は、もりせいじゅの2万回、岡野の1万8,500回、なすなかにしの8,000回。つまり、序盤にネタ披露したメンバーが並び、単に「先に放送したほうが有利」という平凡な結果があらわになってしまった。

10番目は、日本エレキテル連合の「本当の姿で自己紹介しないとダメよ~ダメダメ」で、3人が押して“大カクサン”。アリタも「これは素晴らしいよ」とコメントした。

11番目は、ビスケットブラザーズの「衝撃! モザイクを飼うオジサン」で、3人が押して“大カクサン”。アリタも「バカっぽいけどね。アイディアだと思います」とコメントした。

12番目は、Yes!アキトの「作業用BGMギャグ ダブルパチンコメドレー」で、渋谷のみの“1カクサン”。

13番目は、中山女子短期大学の「大ピンチ! 連携が取れない超合体ロボ」で、3人が押して“大カクサン”。アリタも「これは面白いですね。社会問題ですもんね」とコメントした。

14番目は、ダンビラムーチョの「リアル現実! 強豪校と弱小校 キャッチボールのちがい」で、3人が押して“大カクサン”。

15番目は、セシタマンの「飲み干さないと敗北! 恐怖のメントスコーラ怪人」で、吉田が押して“1カクサン”。

16番目は、スクールゾーンの「バイトの子を狙うイタリアン居酒屋の店長」で、渋谷が押して“1カクサン”。

17番目は、スクールゾーンの「不安になった瞬間に来てくれる韓国料理店の店員」で、3人が押して“大カクサン”。

18番目は、スクールゾーンの「脱サラした夫が始めた蕎麦屋を手伝うベリーショートの嫁」で、渋谷が押して“1カクサン”。スクールゾーンは唯一3連続でネタを披露し、アリタは「この手の短いの撮らせたら天下一品ですから」とその理由を挙げた。

こんな若手芸人の情報通であり、関係性のよさも、有田哲平がテレビマンに頼られる理由の1つであり、最近では視聴者にも浸透し始めている。