周囲を中央東線・中央西線の列車が行き交う中、ひっそり佇む211系N26編成

かつて中央本線の線路だったという塩尻駅付近の連絡線上に、湘南色の211系N26編成が留置されている。前面方向幕は「東海道線」のまま。1年近く留置されているようで、2013年の年明けもこの場所で迎えることになった。

列車情報

JR東日本 211系

基本情報

211系は国鉄近郊形電車113系・115系の後継車として、国鉄末期の1986年にデビュー。JR東日本においては東海道線、高崎線、宇都宮線を中心に活躍し、2階建てグリーン車も連結された。2006年から一部の編成が房総地区の各路線へ転用され、従来の帯色(オレンジとグリーン)とは異なるイエローとブルーのカラーが採用されている。

JR東日本の211系は現在、新型車両の投入にともない置換えの対象に。2014年度に予定される東北縦貫線開業に向け、東海道線、高崎線、宇都宮線ではE233系の増備が続いており、すでに東海道線での211系の運用は消滅した。

2013年3月16日のダイヤ改正で、宇都宮線はすべて4ドアの車両に統一され、高崎線では211系の電車が4往復のみ残ることに。房総地区の211系もすべて209系に置換えとなる。一方、JR東日本長野支社管内では新たに211系による運行が開始されることになった。