東武鉄道の一時代を築いたといわれる通勤形電車・8000系。年々その数を減らしているものの、同社の各路線で活躍しており、とくに野田線は8000系の"独壇場"と化していた。来年度より、野田線に新型車両60000系が導入されることに。新型車両への期待とともに、8000系の今後も気になるところ。

列車情報

東武鉄道 8000系

基本情報

1963(昭和38)年にデビュー。その後、1983年まで20年間にわたり製造が続けられた。製造された車両数は民鉄史上最多の712両に及び、東武鉄道の主力車両として一時代を築いた車両だった。1986年から始まった更新工事により、大半の車両において前面形状が変更され、内装もリニューアルされた。

現在は388両が就役しており、2・4・6・8両の編成が存在する。東武野田線では2004年以降、定期列車は8000系(6両編成)で運用されているという。なお、デビュー当時の前面形状を維持し「丸目」の愛称で親しまれる8111号編成が、リバイバルカラーに塗装された上で東武博物館で動態保存されており、とうきょうスカイツリー駅と東武野田線大宮駅を結ぶ臨時列車として、2012年11月25日までの土休日限定で1日1往復運行されている。