• 町田啓太 (C)フジテレビ

――町田啓太さんの起用理由は?

栗原:まずたっぱ(=身長)ですね。それと、今回は企画書で「シックスパックイケメンをそろえます」と書いちゃってるんですけど、もともと鍛えてらっしゃるし、背も高いし、そういう意味でまずぴったりだなと思いました。あとは…普段、スッキリしたイケメンの役をやっていることが多いイメージですが、思い切りフェミニンじゃない、男臭いものをやってもらったら、またカッコ良くなるんじゃないかなと思ってお願いしました。

――役づくりなどについて、町田さんとはどんなことをお話しされましたか?

栗原:いろいろな案を考えてらっしゃったので、「あんまり考えずにやってください」という感じでしたね。町田さんが演じる宙という役は、あんまり頭で考えて行動する人ではなくて、とにかく破天荒な感じなので、瞬発力でやってほしいという話をしたのを覚えています。

渡辺:キャラクター的に実年齢より下の年齢だし、ある意味ノーテンキで、優しい心を持っているけど、あまり理屈で考えて行動するより体が先に動いちゃって後から反省もするとか、ちょっと未熟なんだけど、人間味あふれるいいやつというキャラクターなので、あんまりそこの理屈を組み立てて作っていくというよりは、そのシーンそのシーンで感じたものを表現してやってほしいですと伝えてやっていただいている感じですね。

栗原:「あなたたち、全員中2で止まってます!」という感じです(笑)

■明確に要請「シックスパックにしてください」

――バディ役の佐野勇斗さんの起用理由はいかがでしょうか。

渡辺:宙とは真逆の性格の役なので、その化学反応と、話が進んでいくにつれてどう2人の関係性が変わっていくのかなということが楽しみです。佐野さんが演じる馬場というのは、候補生メンバーの中で言うといわゆる学級委員長的なキャラクターなんですが、誰よりも陸上自衛隊に入りたいという明確な目的意識を持っている熱い男、というその両方をちゃんと持っていないといけないので、そのあたりを表現する力は、普段の佐野さんを見ていても近いものをもっている人なのかなというのを実際お会いして感じました。

栗原:馬場という役をただの優等生にしちゃうと、私が思うカッコいい男にならないと思うので、真面目で優等生で優しいやつなんだけど、いかに男っぽさを残すかというところが非常に難しいテーマでして。そこで宙とバディになるということなので、実際の年齢差はあるんだけど、セリフもあえてタメ口にするとか、そういうことで、正反対なんだけどどっちもカッコいいという形にしようと思いました。それで、視聴者の皆さんが「私は宙くん派」「私は馬場くん派」というように分かれてほしいですね。昔でいうと『ビーチボーイズ』みたいになってほしいんですよ。実際、撮影現場を見ていて、そうなっているなと思うので、2人で競い合ってほしいです。

  • 佐野勇斗 (C)フジテレビ

――2人の撮影の合間の雰囲気はいかがですか?

渡辺:結構体づくりの話をされている感じです。食べ物の話からトレーニングでどんなことをやっているかということまで、最初に集まってリハーサルをやったときから、その話ですごく盛り上がっていましたね。専門用語も飛び出して、プロの会話をしています(笑)

栗原:あと「M!LKの佐野くんだ!」っていう話で盛り上がって、北村一輝さんもYouTubeでM!LKの動画を流して、みんなで見て「わーアイドルだよ!」とか言っていたら、佐野くんも負けじと若い頃の町田啓太さんが踊っている動画を探してきて、「町田くんのほうがカッコいいっすよ!」みたいになって、みんなで“カッコいい合戦”をしています(笑)

――制作側から、どんな体づくりのオーダーをされたのですか?

栗原:「シックスパックにしてください」と明確に言いました。そしたら各事務所さんから「どの程度ですか?」って聞かれたので、いろんな人の写真を貼り付けた資料を用意して、「これにしてください」ってお願いしました。

渡辺:シャワーシーンがほぼ毎回出てくるんですよ。とにかく「仕上げてきてください」という言い方をしています(笑)

栗原:で、「いつシャワーシーンが来るんだ…」という話になっているんですけど、そうやってみんなが頑張ってる中で、実は北村さんが一番出来上がってるんですよね。それで、みんな北村さんに「どうやったらいいんですか?」って競い合って聞いている感じです。北村さんは商船学校にいらっしゃったので、若い時から鍛えている基礎があって、一瞬緩んでもちょっとトレーニングしたらすぐシックスパックになるって言ってましたね。