新型コロナウイルス感染拡大のため、在宅勤務を始めた、始める予定の方は少なくないはず。「自宅は寝るために帰るだけで、仕事ができるような環境じゃない」と慌てるビジネスパーソンもいそう。

「これだけあれば大丈夫」という最小限セットをメーカー広報さんにご紹介していただきました。

自宅のインターネット環境で在宅勤務できていますか?

バッファロー広報のお勧めは?

ヘッドセットに続き、今回もPC周辺機器メーカーバッファローです。筆者のような自営業者は日常的に仕事環境への投資を行っていますが、会社勤めの人は、突然在宅勤務することになったら大変。特に快適なインターネット環境は生命線です。

同社の広報担当である浜岡航平さんに聞きました。

――自分が在宅勤務するなんて想像もせず、自宅にネット回線を引いている人もいると思います。やはり、ポケットWi-Fiより固定回線のほうが良いのでしょうか。

浜岡さん「建物が非対応、引っ越しが多いなどの事情で、固定回線が用意できないなら、ポケットWi-Fiを使わざるを得ない場合もあるかと思いますが、可能なら固定回線をお勧めします。ポケットWi-Fiのネット回線は、LTEやWiMAXといったモバイル回線で、速度は100～200Mbps程度と低速。混み合う時間帯ではさらに速度が低下することもあります。また、契約によっては通信量の上限もあるので、速度や通信量上限を気にせず使える固定回線が良いでしょう」。

ビデオ会議やデータ送受信に備えよう

――確かに、テレワークの核となる、ビデオ通話・会議やデータ送受信を安定的に使うには固定回線が欲しいですね。その他、自宅ネット回線を強化するためのコツや便利なアイテムを教えてください。

浜岡さん「Wi-Fiルーターを設置している部屋では十分な通信速度が出ているが、仕事を行う部屋で通信が不安定、通信が遅い、という場合には、Wi-Fi中継機を追加すると解消できます。

しかし、家中のどの場所でもビデオ会議ができないほど通信が遅く不安定という場合は、Wi-Fiルーター自体を買い替えたほうが良いでしょう。特に利用製品が高速Wi-Fi規格『Wi-Fi 5(11ac)』に対応していないものだったら、注意すべきです」。

Wi-Fi中継機や買い替えで回線を補強せよ!

――お勧めの製品を教えてください。

浜岡さん「同居家族がいる場合は、自分がテレワーク中に別室で家族がネット動画を見る、などということがあると思います。複数機器で同時にWi-Fiを使うなら、トライバンドWi-Fiルーターがお勧めです。機種名でいうと、メッシュWi-FiのAirstation connectシリーズの『WTR-M2133HS』(オープン価格)です」。
※編集部注：メッシュWi-Fiとは、網目状のWi-Fiネットワークのこと。

「WTR-M2133HS」(オープン価格)

なお、戸建て住まいなら、さらに広範囲をカバーできるメッシュWi-Fiの中継機2台が付属するスターターキットをどうぞ。機種名は、メッシュWi-FiのAirStation connectシリーズの「WTR-M2133HS/E2S(トライバンドWi-Fiルーター+専用中継機2台セット)」(オープン価格)が良いそうです。

「WTR-M2133HS/E2S」(オープン価格)

まだあるネット増強のための便利グッズ

――部屋が狭くて設置場所がない場合はどうしましょう?

浜岡さん「設置場所に困らないコンセント直挿しタイプのWi-Fi中継機もありますよ。Wi-Fi 5(11ac)対応デュアルバンドWi-Fi中継機『WEX-1166DHPS』(税込7,260円)などです。また、仕事をする場所まで有線LANケーブルが引けるなら、有線LAN接続を使うのも有効です。

ですが、薄型ノートPCにはLAN端子が付いていない場合もあるので、その場合はUSB接続の有線LANアダプターがお勧め。USB有線LANアダプター(USB Type-A用)『LUA4-U3-AGTEシリーズ』(税込2,431円)や、USB有線LANアダプター(USB Type-C用)『LUA4-U3-CGTEシリーズ』(税込3,190円)です。

そして、有線LANに加えて、マウスやキーボードの接続に便利なUSB端子なども付いているUSBドッキングステーション(USB Type-C用)、『LUD-U3-CGD』(オープン価格)も機能的で、好評を得ています」。