整体師のりょうです。オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチの9回目です。今回ご紹介するストレッチは、超シンプルですがとても効果が高いのでぜひお試しください。

最初の準備だけでできたも同然

ストレッチの手順は以下の通りです。

  • 両手を背もたれの後ろへ回します

    両手を背もたれの後ろへ回します

  • 手首をグッとつかみます

    手首をグッとつかみます

  • 首を右側へ倒して静止します

    首を右側へ倒して静止します

(1)いすに深く腰掛けます
(2)背もたれの後ろ側に両手を回します
(3)手首をグッとつかむようにします
(4)背筋を伸ばします
(5)ゆっくりと首を右側へ倒していきますと、首の横から肩がストレッチされますので、そのままで20秒静止します

静止した状態で、鼻から4秒吸って口から6秒吐くを2回繰り返します。もし4秒~6秒の呼吸がうまくできなかったとしても、いつでもストレッチをするときは絶対に呼吸を止めないようにしてください。20秒静止しましたら静かに首をまっすぐ戻します。同様に左側も行ってください。

首を斜めに傾ける

同じ形での応用編を紹介しましょう。ストレッチの手順は以下の通りです。

(1)先ほどと同様にいすに座り、両手を背もたれの後ろへ回して手首をグッとつかみます
(2)ゆっくり首を右側へ傾け、そこから斜め前へ倒していきます
(3)首の左後ろがストレッチされますので、そのままで20秒静止します
(4)静止した状態で、鼻から4秒吸って口から6秒吐く工程を2回繰り返します
(5)同様に左側も行ってください

  • 両手を後ろへ回して先ほどと同様の状態を作ります

    両手を後ろへ回して先ほどと同様の状態を作ります

  • 首を右へ傾けてから斜め前へ倒します

    首を右へ傾けてから斜め前へ倒します

最初のストレッチと応用編との変化は少ししかありません。「それなら最初に右へ倒してそのまま斜め前へ倒してもいいじゃないか? 」と思われる人もいることでしょう。

二度手間のように感じるかもしれませんが、実際にご自身でやってみるとその違いがおわかりいただけると思います。少しでも効果の高いストレッチを皆さんにしていただきたいので、面倒かもしれませんが応用編として切り分けてご紹介しています。これはやった人にしかわからない感覚だと思いますので、ぜひお試しください。

同じ姿勢を長く続けるから肩が凝る

仕事中はどうしても時間に追われがちなので、長時間同じ姿勢を続けてしまうことが多くあります。しかし健康のことを考えるなら、30分に一度は何らかのストレッチをしてほしいです。もしそれができなくても、せめていすから立って動きましょう。

とにかく、同じ姿勢を続けないこと。そのちょっとした動きが結果的に仕事の効率アップにつながります。疲労を溜め込まないことが明日の活力にもつながるのです。

筆者プロフィール: 鮎川良

奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計360万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。