「kikippa」を展開するピクシーダストテクノロジーズは6月10日、「脳の健康に関する実態調査」に関する実態調査の結果を発表した。調査は2026年5月27日~6月3日、全国の50歳の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
50歳の7割以上が「人生の転換期」に入ったと感じると回答
全国の50歳男女を対象に、50歳を迎えて「人生の転換期」に入ったと感じるかを尋ねたところ、「とても感じる(32.9%)」と「やや感じる(42.4%)」を合わせ、75.3%が人生の節目を迎えたと実感していることが明らかになった。
また、今後の人生をどのように捉えているかを尋ねたところ、「やや悲観的(36.0%)」と「かなり悲観的(18.1%)」を合わせた悲観派が54.1%となり、「とても楽観的(5.0%)」と「やや楽観的(40.9%)」を合わせた楽観派の45.8%を上回る結果となった。
この結果から、50歳は多くの人にとって人生の大きな転換点である一方、今後の人生に対しては期待と不安が入り混じる複雑な心境にあることがうかがえる。
楽観派50歳からは、以下のような声が寄せられている。
- 「子どもが独立したのである程度責任を果たした感じがしてるから」
- 「育児も終わりが見えてきて、自分の時間が増えるので」
- 「新しい趣味を見つけ、自分のやりたいことができているので」
- 「子供達も巣立ち、夫婦の新たな新生活が楽しみ」
一方、悲観派からは、以下のような声が寄せられている。
- 「自分がいつまで元気で働けるのか、定年退職後の生活をどうしたらよいのか、目に見えない不安感がある」
- 「身体が、頭が言うこと聞かない」
- 「老後資金も貯まらず、物価高騰で金銭面でもこれからの健康面でも不安だらけで、親の介護も行っていて負担だらけで苦しいです」
- 「子どもがいないので、孤独死を覚悟している」
今後の人生で、最も楽しみを感じるテーマは?
今後の人生において楽しみを感じるテーマを尋ねたところ、「趣味」が46.0%と最も高く、次に「旅行」が45.9%と続く結果となった。
一方、今後の人生において不安を感じるテーマを全て選んでもらったところ、最も多かったのは「健康維持」で58.1%にのぼり、楽しみとして挙げられた「趣味」や「旅行」の割合を大きく上回る結果となった。
この結果から、50歳は趣味や旅行など今後の人生への前向きな期待を抱く一方で、それらを楽しみ続けるための土台となる「健康維持」に対して、より強い不安を感じていることがうかがえる。
50歳の85%以上が「衰え」を実感
30~40代の頃と比べて衰えを感じるかを尋ねたところ、「とても感じる(39.1%)」と「やや感じる(46.7%)」を合わせ、実に85.8%が何らかの衰えを感じていることが明らかになった。
また、衰えを感じている人に対して、その変化についてどのように感じているかを尋ねたところ、「強く不安を感じる(27.3%)」と「やや不安を感じる(61.3%)」を合わせた88.7%が不安を抱いていることがわかった。
体的にどのような能力に衰えを感じているかを尋ねたところ、1位は「体力(76.5%)」、2位は「筋力(50.1%)」、3位は「記憶力(49.4%)」という結果となった。身体的な衰えに関する項目に加え、「記憶力」が上位に挙がるなど、脳の機能低下に関する項目も高い割合を占めている。
この結果から、50歳世代は身体的な衰えだけでなく、記憶力や集中力などについても課題意識を抱いていることがうかがえる。
50歳で健康対策に取り組む人は約半数
現在、自身の身体に関して何らかの健康対策に取り組んでいるかを尋ねたところ、「取り組んでいる(12.0%)」と「やや取り組んでいる(39.3%)」を合わせて51.3%となり、すでに健康対策に取り組んでいる人とそうでない人が半数に分かれる結果となった。
さらに、健康対策に取り組んでいる人に対して「最も意識して取り組んでいる健康対策」を尋ねたところ、1位は「運動・身体づくり(39.4%)」だった。一方で、「脳の健康(集中力や記憶力など)」は3.0%にとどまり、最も低い結果となった。
また、「特に対策が難しいと感じている健康対策」として、「脳の健康(17.5%)」が上位に挙がりました。その理由を尋ねたところ、「何をすれば良いかわからない(57.1%)」が最も多い回答となった。
これまでの調査では、50歳世代の多くが身体的な衰えだけでなく、記憶力をはじめとする脳の機能低下にも不安を抱いていることが明らかになっている。一方で、実際の健康対策において「脳の健康」を最優先で意識している人はわずか3.0%にとどまり、「運動・身体づくり」と比べて約14分の1という大きなギャップが見られた。脳の健康への関心は高いものの、具体的な実践方法がわからないことが行動の障壁となっており、脳の健康習慣に関する知識や選択肢の不足が課題となっていることがうかがえる。
今後の"働く力"について「脳の健康維持」への不安も
定年延長や雇用環境の変化を背景に、今後何歳頃まで働くことになると考えているかを尋ねたところ、35.0%が「70歳以降も働くことになる」と回答し、現役期間の長期化を見据えていることがわかった。
また、急速に進化するAIやデジタル技術に対して、「今後も自身が学び続けてついていく自信があるか」を尋ねたところ、「あまり自信がない(48.9%)」と「全く自信がない(16.0%)」を合わせた64.9%が、新しい知識やスキルを学び続けることに自信がないと回答した。
さらに、今後もこれまで通り働き続ける自信がないと回答した人にその理由を尋ねたところ、「体力面の不安(70.0%)」「健康面の不安(61.7%)」が上位となった。これに次いで、「脳の健康を維持できるか不安(38.6%)」が挙げられ、身体的な不安に続く主要な懸念事項となっていることがわかった。
この結果から、長く働くことが求められる時代となる一方で、多くの50歳が体力や健康面だけでなく、集中力や記憶力といった脳の機能維持にも不安を抱いていることがうかがえる。人生100年時代・AI時代において働き続けるためには、身体の健康に加え、学び続ける力や脳の健康を維持することも重要な課題になっていると考えられる。












