整体師のりょうです。オフィスワーカー向けの肩こり解消ストレッチの2回目です。前回同様、今回も職場でいすに座ったままできる簡単なストレッチをご紹介いたします。すでにご自身でやっているつもりでも、効果が見込めない場合も多々あります。正しいストレッチでリフレッシュ&効率UPを目指しましょう!

首の力を抜くことが第一のポイント

アームレストのないいすでは座面の横をつかんでできますが、ある場合は邪魔になりますので、お尻を少し前へ出して左手で座面の角をつかみます。ストレッチの手順は以下の通りです。

  • 左手で座面をつかむ

    左手で座面をつかむ

  • ゆっくり上半身を右側に倒す

    ゆっくり上半身を右側に倒す

  • 左腕が突っ張ったようになり、左側の肩から首が伸びる

    左腕が突っ張ったようになり、左側の肩から首が伸びる

(1)左手で座面をつかむ
(2)ゆっくり上半身を右側に倒す。このとき、左腕が突っ張ったようになり、左側の肩から首が伸びる。

(2)の工程の際に左肩の力を抜くことが第一のポイントです。この力を抜くということができるとできないとでは、ストレッチの効果が大きく変わってしまいます。力が入った場合と抜いた場合を動画で説明していますので、その微妙な違いを確認してみてください。

「4つ吸って6つ吐く」×2回でストレッチ効果大

(2)の状態で見た目としては静止します。その間に「鼻から4秒吸って、口から6秒吐く」という作業を2回繰り返します。時間にして合計20秒です。きっちりと時間を計る必要はありませんが、「4つ吸って6つ吐く」を2回繰り返すことが今回の2つ目のポイントです。

ストレッチをしている間、呼吸が止まってしまう人がとても多いのですが、それでは酸素が供給されにくくなります。肩こり解消させたいわけですから、血液中の酸素を増やすために呼吸を絶対止めないでください。

たった2分で仕事の効率アップへ

(2)の状態からの変形として、右側に倒した首をさらに前へ倒すと、首の左後ろ側のストレッチが可能です。これも先ほどと同じように、倒した状態で身体は静止し、鼻から4つ吸って口から6つ吐く工程を2回繰り返してください。同様に右側も行ってくださいね。

今回紹介したストレッチは、一つ終えるのに30秒ほどしかかかりません。両サイドで行っても1分程度、2種類やってもたった2分です。このたった2分で仕事の効率を上げられるとしたら、やらないなんてもったいないですよね。

筆者プロフィール: 鮎川良

奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計360万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。