約2ヶ月ぶりの立ち食いそば散歩である。状況は依然として油断できるものではないが、十分に対策をしながら一日一日を過ごすしかない。久しぶりに紹介する一杯は、渋谷の新店から。渋谷駅を明治通り側、渋谷ストリーム方面から地上に上がって徒歩1分。「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」から届けたい。同店は大久保や新橋などにも店舗があり、今年4月にプレオープンした。インパクトのある店名と、ボリュームのあるつけそばが人気だ。渋谷駅周辺の明治通り沿いはランチ激戦区で、筆者もよく足を運ぶエリアなのだが、この一等地に堂々の開店である。期待が高まる。

  • 「肉そば(中)」(900円)

威勢の良い挨拶が飛び交う、ラーメン屋風の店内

黄色地に黒と赤のゴシック体の看板。店頭に写真入りのメニュー立て。さらに背の高い真っ白なのれんには「肉そば」の文字。季節と換気のためか、入り口は開け放たれており、入ってすぐ券売機が設置されている。

奥に細長い店内は、11時の開店にあわせて既に4~5人の先客がいた。ラインナップだが、メインの「肉そば」をはじめ、とろろ肉そば、エビ天そば、辛味おろしそば(これからの季節に最高だ!)のほか、温かいつゆでいただくものとして、とろろ鶏そばや黒カレー肉そばなどがある。さらに、小中大(200g、250g、350g)のサイズはすべて同一料金というから嬉しい。

ここは初訪問ということもあり、無難に「肉そば(中)」(900円)を注文。パーティションに仕切られたカウンター席が6席。プラス2人がけのテーブル2脚、4人がけのテーブル。広くはないがそれなりのキャパはある。黒Tシャツの店員さんは3名体制で、威勢の良い挨拶はラーメン屋風。ボリューム大きめでポップミュージックが流れていた。水はセルフ。卓上を観察すると、天かすとガーリックチップの入ったラー油、魚粉がある。さらに頭上から卵が盛られたカゴが吊り下がっていて、こちらも無料とのこと。

コシのある太麺をピリ辛のつけ汁で味わう

3分ほど待って、到着。大量の刻みのりの下には、肉・ねぎ・ゴマが豪快に。これらの具とコシのある太麺のそばをピリリと辛いつけ汁につけていただく。つけそばとしては比較的ベーシックな味だが、甘辛でパンチのある食べごたえは病みつきになる。中盛でも他店の大盛サイズ程度はあるので、途中の味変は積極的に行いたい。卵でまろやかにするのももちろん良いが、おすすめしたいのは魚粉。旨味の固まりをつけ汁にブチ込めば、脳もカラダも喜ぶこと間違いなし。

  • 渋谷駅から徒歩1分の「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」

後日調べたところによると、Uber Eatsにも対応しているとのことなので、近隣でお勤め、お住いの方はぜひ一度お試しあれ。