子どもたちにとっては待望の、楽しいこと満載の夏休み。だが、普段かなりの部分を学校に委ねていた子どもの生活の大半を引き受けなければならないママたちからすれば、毎年たいへんな思いをしているという人も多いことだろう。

とくに小学校の低学年であればまだまだ手のかかることも多く、子どもが常に家にいる夏休みはかなり神経を使う状況かもしれない。夏休みのたびに疲れを感じる、あるいはストレスを覚えるというママも実は多いのではないだろうか。

そこで今回は、小学2年生以上の子どもを持つマイナビニュース女性会員112人に「夏休み中の、お母さんのストレス解消法」などを聞いてみた。

  • 子どもの夏休み中、ストレスが増えるママはどれくらい?

Q.お子さんが夏休みの間、お母さん自身が疲れたりストレスがたまったりすると感じることはありますか?

「はい」(85.7%)
「いいえ」(14.3%)

Q.お子さんが夏休みの間、お母さん自身が疲れたりストレスがたまったりする理由について具体的に教えてください(自由回答)

■「3食用意しなければいけない」

・「子どもの昼食の準備にはちょっと疲れますね」(38歳/教育/専門サービス関連)
・「3食の準備、片付けなど家事に休みがない」(50歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ご飯の用意をしないといけない、ずっと一緒にいるため」(46歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「給食がないので、お弁当か昼の用意をしないといけないのが大変」(39歳/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「朝食の準備と昼食の準備と夕食の準備の時間に気を遣う。自分がだらしなくしてはいけないと思う」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「いつもはお昼など学校で給食を食べていますが、わたしがひとりの時の昼食は残り物とか適当なのですが、子どもがいるとそういう訳にはいかず、3食しっかり食べさせなくてはならないので、家事に追われる時間が、多くなる。あと、自分の時間が取りにくい事」(46歳/その他/その他・専業主婦等)

■「生活態度が気になる」

・「子どもが暇暇言う割に宿題をやらない。だらだらしてイライラする」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「宿題はやるが、自主学習になると集中できない」(43歳/その他/その他・専業主婦等)
・「友だちと遊び過ぎていないか。計画的に勉強しているかどうか」(50歳/その他/専門サービス関連)
・「昼ご飯を用意しなくてはいけないし、子どもが兄弟と喧嘩したり、騒いだり、物を片付けなかったり、ゲームや動画を長時間ダラダラ観たりしている姿を見るとイライラしてしまう」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「食事のメニューや 準備が手間。 時間が有り余ってゴロゴロしているのが邪魔」(39歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)

■「遊びに付き合わなければいけない」

・「お昼も作らないといけない。遊びにも付き合わないといけない」(46歳/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「ご飯を3食作ったり、どこかへ遊びに連れて行かなきゃいけないストレス」(29歳/インターネット関連/IT関連技術職)
・「給食がなくなるので、毎日のお昼ごはんを用意するのが手間。外に遊びにつれていくのも体力を使うし、家の中にいても、散らかることが多いのでストレス」(38歳/その他/その他・専業主婦等)

■「四六時中、気が抜けない」

・「家にいられると何かと気ぜわしい。気を抜くひまがないのでキツイ」(51歳/コンピューター機器/その他・専業主婦等)
・「ずっと家にいることが多いから、気の休まるときがない」(49歳/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「子どものことを毎日毎日気にかけなくてはならない……ご飯のこと、宿題のこと、塾のこと」(41歳/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

■「家の中のトラブルが増える」

・「兄弟喧嘩などが増えるので、暑い時に余計にいらいらする」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「家にいる時間が増えると、必然的に食事などの家事の負担が増えたり、暑いとお互いイライラするのか衝突が増える」(41歳/サービス/事務・企画・経営関連)

■「家にいること自体がストレス」

・「家にいることがストレスになっているように感じる」(50歳/その他/その他・専業主婦等)
・「接触回数が増えて、イライラすることが多くなる」(37歳/その他/その他・専業主婦等)

■「生活リズムが崩れる」

・「いつもとリズムが違う」(50歳/ゴム/事務・企画・経営関連)
・「昼間の生活リズムの変化」(40歳/サービス/専門職関連)

Q.お子さんの夏休み中、疲れたりストレスがたまったりした時、行っていることや工夫などがあれば教えてください(自由回答・任意)

■「好きなものを食べる/自分にご褒美を与える」

・「美味しいものを食べ、ストレスを解消する」(40歳/サービス/専門職関連)
・「好きなものを一人だけこっそり食べて、ストレス解消しています」(47歳/サービス/事務・企画・経営関連)
・「昼寝して、コンビニデザートを食べる」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ワインを飲んで早く寝る」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「普段買えないような高級品を買ったり、好きなスイーツを思う存分食べて発散する」(30歳/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「チョコレートやスナック菓子、洋菓子、和菓子、アイスなど自分の好物を多めに食べてしまう。好きな入浴剤を入れて長めに入浴する」(45歳/その他/その他・専業主婦等)

■「外出する/運動する」

・「夕食後、ウォーキングを一緒にしていた」(50歳/その他/専門サービス関連)
・「ジムやエステでストレス解消する」(35歳/銀行/事務・企画・経営関連)
・「外出したり、親の家に行って息抜きをする」(46歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「『ちょっと、ウォーキングに行ってくるねー』と言って、歩きに行ったりします。買い物に行くというと、ついてくるので……。夜、涼しくなってからひとりで出かけてみたり、子どもと一緒の時も時々ありますが、公園の足ツボなど『痛いねー』と笑いながらやってます。夕方以降だと、公園に行っても遊具では遊ばないので。あとは朝早く、ひとりでウォーキングして、朝風呂に入ります」(46歳/その他/その他・専業主婦等)

■「自分一人の時間を作る」

・「現実逃避して昼寝するか、読書する」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「買い物の帰りなどに、フードコートなどで少し息抜きをする」(51歳/コンピューター機器/その他・専業主婦等)
・「あまり構いすぎすに、ほったらかす」(47歳/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)

■「家事などを任せる/手を抜く」

・「時にはカップラーメンやカップ焼きそばなどで手を抜く」(47歳/人材派遣・人材紹介/IT関連技術職)
・「お昼ご飯を簡単に済ませたり、自分で何とかしてもらう」(39歳/ 医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「お昼ごはんのレパートリーがマンネリ化したり作るのが面倒な時には、ショッピングモールなどに誘い、買い物がてらフードコートなどで食べた」(52歳/その他/その他・専業主婦等)

■「夫にサポートしてもらう」

・「主人に手伝ってもらう、家族サービスをしてもらう」(47歳/教育/販売・サービス関連)
・「旦那と交代で、息抜きや一人の時間を作るようにしてる」(29歳/インターネット関連/IT関連技術職)

■「その他」

・「マッサージ機を最近買ったので、マッサージ機で気分転換をします。あとは入浴とか」(48歳/食品/営業関連)
・「食事でも遊びでも、いつもはなかなか億劫でできないことをやってみる」(49歳/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「あえて早起きをしてラジオ体操をしたり、仕事をしたりする」(39歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)

■総評

小学2年生以上の子どもがいるマイナビニュース女性会員を対象に、子どもが夏休みの間、お母さん自身が疲れたりストレスがたまったりすると感じることはあるかを聞いた。その結果、「はい」が85.7%、「いいえ」は14.3%と、8割以上が疲れたりストレスを感じていることがわかった。

自身が疲れたりストレスがたまったりする理由について具体的に聞いたところ、主な回答として、「3食用意しなければいけない」「生活態度が気になる」「遊びに付き合わなければいけない」「四六時中、気が抜けない」「家の中のトラブルが増える」「生活リズムが崩れる」などが寄せられた。

ただし、今回のアンケート集計するにあたっては便宜的に回答を種別に分類したのだが、多くの人が複数の疲労・ストレス要因を挙げている。中でも「3食用意しなければいけない」の登場頻度は高く、通常であれば不要な昼食の用意は、夏休み中のママたちにとって大きな負担となっているようだ。

そのほかの疲労やストレスの要因に関するコメントでも、子どもと接する時間が増えることによって必然的に生じる物理的・精神的なものがズラリと並ぶ。子どもたちにとっては楽しい夏休みも、ママたちにとってはなかなかにたいへんな時間なようだ。

それでは、そんなストレスフルな夏休みを、ママたちはどうやって乗り切っているのだろうか。疲労回復・ストレス解消のために行っていることや工夫を聞いたところ、「好きなものを食べる/自分にご褒美を与える」「外出する/運動する」「自分一人の時間を作る」「家事などを任せる/手を抜く」「夫にサポートしてもらう」などの回答が寄せられた。

自分の好きなものを味わったり、外出や運動、趣味の時間を捻出したりと、子どもと接する日常を忘れられるひとときを大切にしているというのが、多くのママたちに共通する感覚だろうか。

また、中には「外に遊びに行かせる。広い公園などで思い切り走ったりして発散させる」(38歳/その他/その他・専業主婦等)や「キャンプなどの行事を入れたりして、それに向けて頑張らせるしかない」(39歳/サービス/その他・専業主婦等)などのように、子ども自身の生活を変えることで乗り切ろうとする人もいた。

子どもはなにものにも代え難いたいせつな存在ではあるものの、四六時中接していては息が詰まってしまう。より良い子育てのためには、たまには親も息を抜く瞬間も大切だ。今回のアンケートでは、そんなママたちの夏休みの本音が垣間見えるものとなったようだ。

調査時期: 2021年7月21日
調査対象: 小学2年生以上の子どもがいるマイナビニュース女性会員
調査数: 112人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません