■ネット銀行のデメリット・注意点

一方でネット銀行には、以下4点のデメリットや注意点が存在します。

  1. 実店舗や専用のATMがない
  2. システムメンテナンス中は利用できない
  3. IDとパスワードを忘れると面倒
  4. 引き落とし口座に指定できないケースも

ネット銀行の口座は、ここでご紹介するデメリットを確認したうえで開設しましょう。

▼実店舗や専用のATMがない

ネット銀行のほとんどは、実店舗や専用のATMがありません。困ったことがあった場合に職員と対面で相談できないため、手厚いサポートを求めている人にネット銀行は適さないといえます。

またネット銀行からお金を引き出すときは、コンビニに設置されているようなATMを利用する必要があります。無料で引き出せる回数を超えると、引き出し手数料が発生する点にも注意が必要です。

▼システムメンテナンス中は利用できない

ネット銀行は、定期的にシステムメンテナンスが実施されるため、一時的に利用できない時間が発生します。

システムメンテナンスは、基本的に深夜のような利用者が少ない時間帯に実施されますが、利用できない時間帯が存在する点は把握しておく必要があるでしょう。

▼IDとパスワードを忘れると面倒

ネット銀行を利用する際は、利用者専用ページへのIDとパスワードを入力しなければなりません。IDとパスワードを忘れてしまった場合は、再発行してもらう必要があります。

またIDやパスワードを一定回数間違えると、ロックがかかってしまいます。都市銀行や地方銀行の口座でも、暗証番号の入力を一定の回数間違えるとロックがかかるのと同様です。

ネット銀行の場合、パスワードをログイン用と取引用で別に設定するのが一般的であるため、入力を間違えてしまう方は少なくありません。ネット銀行を利用する際は、IDとパスワードを入念に管理しましょう。

▼振込口座や引き落とし口座に指定できないケースも

ネット銀行は、給与の振込口座や光熱費のような公共料金、税金の引き落とし口座に指定できないケースが少なくありません。

給与振込口座や公共料金の引き落とし口座をネット銀行に指定できない場合、都市銀行や地方銀行などの口座を指定する必要があります

■まとめ:ネット銀行口座を持っておいて損はない

ネット銀行は、口座の開設から振込までのすべてをネット上で完結できる点が便利です。引き出し手数料や振込手数料は、一定回数まで無料であり利便性も高いため、ネット銀行の口座を一つでも持っておくとさまざまな用途に利用できます。

ただしネット銀行口座は、ID・パスワードの失念やシステムメンテナンスなどで利用できなくなる可能性があります。また給与振込口座や公共料金の引き落とし口座に指定できない場合があるため、都市銀行や地方銀行の口座も持っておくと安心です。

ネット銀行の使い道は、さまざまです。まだネット銀行の口座を持っていない人は、ぜひ開設してみてはいかがでしょうか。