顔のパーツを大幅に動かすことができる

――梅津さんのモットーは「人生は挑戦」だそうですが、今回はどんな挑戦になりますか?

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梅津弥英子
1978年生まれ、東京都出身。青山学院大学卒業後、00年にフジテレビジョン入社。『笑っていいとも!』『FNNスーパーニュース』『とくダネ!』などを担当し、4月から『FNNプライムニュース デイズ』で月~金曜日を担当。

梅津:初めて歩く道ですね。ちょうど息子が今年の4月で中学1年生になるんですが、そのタイミングで新しい仕事の役割をいただきまして、フレッシュな気持ちで新しい作業に取り掛かるという感じでしょうか。私、実は臆病で『とくダネ!』ではそれがもろに出ていたので自分の課題だと思っていたのですが、昼のニュースという場は自分がやらなきゃいけないことがはっきりしていますし、誰にも助けてもらえない局面も多いと思うので、非常に良い次のステージの機会をいただいたという気持ちです。入社した時は、同期が6人の女性アナウンサーだったんですが、今や私しか残っていない中で、いまだに帯番組を与えてもらえるというのは、とても恵まれてるなと思います。

――『とくダネ!』を担当されている現在からは、だいぶ生活スタイルも変わるんじゃないですか?

梅津:今は4時半に家を出るので、車で迎えに来てもらえるんですけど、お昼のニュースは8時からのスタンバイなので、電車通勤になるんですね。でも、子供のお弁当は変わらず作って、子供を起こして登校の準備をさせるまでは家にいることになるので、今までのように寝てる間に家を出るほうが楽かもしれない…なんてちょっと思ったりもしてます(笑)。子供たちにして見れば、"朝の鬼"と化する私と一緒に朝の時間を過ごす日々が戻ってきたという感じでしょうね。

――大村さんは、特技が「顔のパーツを大幅に動かすことができる」だそうですが…。

大村:小さい頃から「表情がコロコロ変わるね」と言われていて、就活のエントリーシートに書く特技を親に相談した時は「あんた、顔のパーツ結構動くじゃない」とも言われたんです。まゆ毛の位置を右左で変えられたり、歌舞伎みたいに左だけ寄り目にするといったこともできるので、もしかしたらアナウンサーになって使えるんじゃないかなと思ったんですけど、今のところ生かせてないですね(笑)。でも、奥寺さんのニュース読みを拝見していると、ニュースとニュースの一瞬の間に表情で語っている部分があると思うんですよ。言葉には出さずにノンバーバル・コミュニケーションみたいな伝え方でニュースをつなぐようなことが、もしかしたら表情でできるのかなという思いがちょっとだけあります(笑)

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――昔、「ニュースステーション」でも、久米宏さんがひと言つぶやいてからふと見せる表情が印象的でしたよね。奥寺さんは、そこの部分を意識していたんですか?

奥寺:あまり気にしてなかったですけど、どちらかと言うとニュースに対するリアクションはしていますね。自分はニュースを伝えているのと同時に見ている人でもあるので、そのリアクションを抑えないように全部バレバレにしてやってるという感じです。それと、僕は実況もするんですけど、実況の仕事のあとにニュースを読むと、すごく読みやすいんですよ。実況の時は、どこが頭の筋肉を使ってるんでしょうね。そうするとただ文字を追ってるんじゃなくて、自分の言葉が内側から出てくるような感覚になるんです。そのほうが自分も読みやすいし、聞いてる人もしゃべってる言葉に聞こえるかなと思うので、大村もそれをやってみるといいんじゃないかな。

家族のような雰囲気があった『とくダネ!』

――梅津さんは『とくダネ!』の小倉智昭さんから、今回のチャレンジについて何かアドバイスはいただきましたか?

梅津:最近よく「あと少しだね」とか「こうやってあっという間に3月が終わるね」とか言われます(笑)。そんな中で先日、奥寺さんが金正恩委員長とトランプ大統領が会談の意向というニュースをカットインで読まれたんですよ。そしたら、小倉さんは「これを今度からは梅津がやるのかあ。どんな顔してやるかが気になっちゃうなあ」とおっしゃるんで、「ちゃんとニュース聞いてください!」なんてやり取りをしましたね。直接的にこうしたほうがいいということは言われませんが、すごく思いやりを持って私に接してくださっているので、そこから離れるのは本当に寂しいです。

――お父さんみたいですね。

梅津:小倉さんは奥様が15歳年下でらっしゃるんですけど、パートナーのようであり、もちろん出役として先輩後輩でもあり、笠井(信輔)さんも相まって、『とくダネ!』は家族のような雰囲気があるんですよね。

――ラストの放送は泣いてしまうのでは?

梅津:いや、泣きませんよ(笑)。菊川怜さんが卒業された時は、女優さんがこんなに泣いていいのかと思うくらいもう大号泣で、リポーター陣ももらい泣きしたり逆に爆笑してしまったり(笑)。でも、とても離れがたい番組についているというのは、幸せだなって思います。