名前からプレッシャーを背負う

――大村さんは、アドバイスをいただいた方はいらっしゃいますか?

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大村晟
1992年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒業後、14年にフジテレビジョン入社。『直撃LIVE グッディ!』や、バスケットボール、駅伝などのスポーツ実況を担当し、4月から『FNNプライムニュース デイズ』で月~木曜日を担当。

大村:今、立本(信吾アナ)さんや、酒主(義久アナ)さんに、「よっ!昼の顔」ってイジられてます(笑)。直接的なアドバイスはあまりないですけど、フジテレビのアナウンス室らしい、無理やり背中を押してくれる感じのエールをもらうことが多いですね。

――全然違う話ですが、「大村晟(まさと)」は「大村崑(こん)」とよく間違えられませんか?

大村:いまだに、どの世代からも「大村崑さんじゃないの?」って間違えられますね。スポーツの原稿でも、ものすごい勢いで「大村崑」って書いてあったりするんです。惜しいんですけど、違うんですよ! パソコンの変換では「まさと」から「晟」に変換されないので、「あきら」って打つと出てくると教えるんですけど、その一連の動作が面倒くさくて「大村崑」ってされているんです。

――なぜ「晟」という難しい漢字が名付けられたんですか?

大村:父親が中国の辞典から1文字選んだそうで、この漢字が、とてもインパクトがあって、目に飛び込んできたそうです。

――それ、「大村崑」に見えたんじゃないですか!?(笑)

大村:いやぁどうなんですかね。明るく輝くという意味があるそうで、お日さまのようにみんなを照らして成功してほしいという願いが込められているそうです。

――お日さまが込められているなんて、『デイズ』を担当することが運命だったような名前ですね!

大村:そうだといいんですが、結構なプレッシャーを自分の名前から背負っていて恐縮です(笑)。少しでもこの漢字に見合うような人になれたらいいなと思います。月~木で出演するので、多くの人に覚えてもらえるといいんですけど…。

――そんな大村さんと梅津さんですが、お昼のニュースの長い歴史の中で、女性が年上・男性が年下というコンビは初めてじゃないですか?

大村:そこはお姉さんよろしくお願いしますという感じなんですが…。

梅津:聞いた時は「え~大村くん!?」というのが正直なリアクションでした。私に頼らないでくださいね! でも、一緒に頑張りましょう。

映像で感じてもらいたい

――あらためまして、新番組への意気込みをお願いします。

梅津:皆さん忙しくしてらっしゃる中で、テレビの前に座るという時間がどれくらいあるんだろうって考えるんです。子育てをしてる世代と話していると、短時間で新聞をわーっと読んだような情報が入ってくるとありがたいということを聞いたことがあって、昼のニュースはまさにその役割を担っているのかなと思います。最近はスマートフォンなどテキストでニュースをご覧なることが多いと思いますけど、あらためて映像で感じてもらいたいです。最近ですと、オリンピック・パラリンピックといったスポーツの躍動感も見せられると思いますし、政治のニュースでも政治家の表情を映像で味わってもらえるので、それを凝縮した時間の中で目指せたらいいなと思います。また、「知ったら誰かに伝えたくなるニュース」をコンセプトにしているので、「ちょっと聞いてくれませんか?」って言えるような気持ちでお伝えできたら。『とくダネ!』のリポーターの人は、昼のニュースは情報が凝縮されるので絶対見ると言っていたので、身近なところで言うと、そういうところも意識しながら頑張りたいと思います。

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奥寺健
1967年生まれ、東京都出身。北海道大学、電気通信大学大学院卒業後、93年にフジテレビジョン入社。『めざましテレビ』『FNNスーパーニュース』『新・週刊フジテレビ批評』『FNNスピーク』などを担当し、4月から『FNNプライムニュース デイズ』(金曜)と『報道プライムサンデー』を担当。

大村:近年は10代20代の若者のテレビ離れが結構話題になってますけど、かく言う僕も、もちろんテレビを毎日見ますが、スマートフォンを見ながらだったり、パソコンしながら本を読んだり、何かをしながらテレビを見るということがもう当たり前になってきてる時代なんですよね。そんな中で、人間が求める興味の入り口みたいな感じにニュース番組がなれば、こんな素晴らしいことはないんじゃないかなっていう思いがあります。例えば、なぜ金メダルを獲得できたんだろう、この選手は今までどんな練習をしてきたんだろうという興味をかき立てることができればいいなと思っています。

奥寺:僕は難しいニュースをなるべく楽に聞いてもらいたいなと思ってるんですよね。シリアスなニュースでも、そうするほうが「いや、ちょっと待ってよ?」と考えてくれるような気がするんです。そのために、見ている側の人を緊張させないようにということを、これからも続けていきたいと思います。

――いろいろお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。それでは最後に、皆さんが「プライム(極上)」に感じる時を教えてください。

大村:最近料理にハマっていて、ここ1カ月はほぼ毎日オムレツを作ってるんです。毎回同じレシピで、卵といてそこに塩コショウ、牛乳を入れてフライパンにジュッと入れてちょっとかき回して、スクランブルエッグ状にして、そこにチーズとベーコンと納豆を入れるんです。これは絶対決まってるんですが、毎回出来が違うんですよ。その同じレシピの中で一番おいしかったのが、1週間前に作ったもので、それはもうプライムでしたね!

梅津:面白い人~(笑)。私は金曜とか土曜の夜に、ミステリー小説を読んだり海外ドラマを見たりして、時間をどっぷり気にせず使うんです。仕事の前の日は、完全にリラックスすることがないので、週末前の夜中には時間を気にせず、果てるまで本を読んで、翌朝娘に「ママー」って起こされても「ごめん、もう1回寝る…」っていう、「あー私すごいグータラしてる~」と思うその瞬間ですね(笑)

奥寺:いっぱいあるんですけど、船に乗って過ごすのが最高ですね。大学が北海道で、東京から苫小牧まで31時間かけて船で行ったのですが、夜が2回くるんです。これが楽しくて! 出発するときにワクワクしながらお風呂に入ってたんですけど、船が動き出したら湯船からお湯がザワ~っとあふれ出て、それが身悶えするほど気持ちよかったんですよ。それからいろんなところに行くと船に乗って楽しんでいますね。家族で旅すると意外と一番安いので、おすすめです。