新型コロナウイルスの脅威は止まるどころか、冬になってますます広がりを見せている昨今、飲食店やホテルをはじめ聞こえてくるのは悲鳴ばかり。なんと世知辛い世の中になったものかと辟易してしまうが、そんな時は甘〜いガトーショコラを食べて、束の間の幸せを体感してはいかが?
駄菓子の町、松屋町沿いに立地
そんな甘〜い体験をさせてくれるのが、ガトーショコラ専門店「ショコラッタ」だ。店を構えるのは、昔から人形や駄菓子、花火の問屋が林立する松屋町筋沿いで、店主の大橋さんがお菓子の街と知って出店したかどうかは定かではないが、お菓子の街でガトーショコラ専門店というのは、なるほどと思わせる立地には間違いない。
しかも店主の大橋さんは、もともとグラフィックデザナーだったという異色の経歴で、とあるビストロで出会ったガトーショコラに感銘を受け、デザイナーという職を捨ててガトーショコラ専門店をオープンしたそうだ。もちろん、店のロゴや看板などは自らデザインしたもので、大橋さんの男臭い容姿からは程遠い、女性受けしそうなかわいいデザインに仕上がっている。
8種のガトーショコラがそろう
さて、肝心のガトーショコラはというと、全部で8種類あるそうで、松屋町だけに、抹茶を使った名物の“まっちゃまち”をはじめ、フランス産のオーガニック素材のホワイトチョコを使った、白いガトーショコラ(1個税込420円)やエクアドル産の単一種のオーガニックカカオを使った、エクアドル70(1個税込420円)などがそろっている。すべてオーガニックにこだわっているのも特徴だ。
可愛いデコレーションも人気の秘密
中年というのもおこがましい妙齢を迎えた筆者は、普段から甘いものはあまり食べないが、レポートせねばと、名物のまっちゃまち(1個税込420円)を注文。まさかガトーショコラを食べにくるとは露にも思わなかったが、出てきてびっくり! 一人寂しい筆者の生活を見透かしたかのように、シュガーでサンタクロースのデコレーションをほどこしてくれている。これは女性や子供に人気が出るのもうなずける。
肝心の味はというと、イメージしていたガトーショコラとはちょっと違う。フランス産のオーガニックホワイトチョコと佐賀県産の無農薬茶葉を使い、チョコと抹茶の濃厚な味わいがふわりと広がる。しかしここまではイメージしていたが、意外だったのは口当たりの軽さ。ガトーショコラといえば、ずっしりとチョコレートの重厚感があるものだと勝手に思い込んでいたのだが、小麦粉を一切使用しないグルテンフリーで、卵白をメレンゲ状にしてからチョコと合わせているため、エアリーな食感。口当たりはおろか、体にも優しい完成度となっている。
ケーキセット(一人前税込800円)にはドリンクが付くが、筆者が注文した有機珈琲をはじめ、有機エスプレッソ、有機紅茶など、こちらも体に優しいドリンクが付くのはうれしいかぎり。店内には全国から集めた、体にいい食材や加工品なども販売しており、食材へのこだわりが感じられる。
店内で食べるのはもちろん持ち帰りもOK。冷凍庫で3日間は持つので、お土産にはもちろん、企業回りのお持たせにも最適だ。
●Information
「ショコラッタ」
大阪府大阪市中央区瓦屋町2-12-15
松屋町グランドハイツビル1F
10~21時
不定休